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井上祐美子 / 中公文庫 (4件のレビュー)
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総合評価:
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まるもっちー
このレビューはネタバレを含みます
大立ち回りあり、宮中の陰謀あり、暗愚の帝あり、謎の身分のクセのあるキャラあり、何より書き出しが美しい情景描写で「アッこれは好みの作品だ」と一瞬で悟れた。 最初のノベルスは1992年6月刊行なので、十二国記とほぼ同時期くらいに発表されてるんですね。こっちももっと取り上げられていいと思うんだけど、とっつきやすさ的に難しかったんだろうか? 正直に白状すると、途中からキャラクターが多すぎて名前や語彙が馴染みのないものなので多少混乱はしました。登場人物欄も一部のキャラしか載ってなくて苦労したり、中国ものの官位やしきたりなどちょっと苦しかった箇所もあったんですが、それでもあれよあれよと読まされた。 たった2日かそこらの話なのにこの密度!メインキャラクター三人とその周辺の性格をつかむための序盤の大騒ぎがかなり自然な流れでわかりやすくストレスがなかったのが大きかった。 可愛らしくて頼れる宝春、いかにも主人公らしくもありつつどこか完全なヒーローではない(生まれがアレなのでそりゃそうだ)感じの戴星、一番好きなタイプの飄々とパーティの頭脳になる希仁。この三人のバランスがとても良かったし続きが今から読みたくて読みたくて仕方ない。玉堂もなんとなく憎めなくて好きすぎる。 この頃の人たちってけっこう占いだの言い伝えだのをしっかり気にするのねとちょっと思った。 個人的に嬉しかったのは、宝春始め狄千花(戴星のお母さん)も史鳳も女の人がイキイキしてかっこよかったところですね。 作者さんの後書きを読むと、実在の人物をベースにしているらしくそこも驚き。すぐに続きを読みます!
投稿日:2024.03.24
ロカ
こういう冒険譚は大好物。 陶淵明の桃花源はどこに? 思えば、陶淵明が漢文の授業以外で読んだ人なのよね~。
投稿日:2023.01.08
tsucchy
道士を重用した北宋三代目皇帝趙恒の時代を背景として、仙術や幻の桃源郷などを織り込んだ中華ファンタジー。 北宋4代目皇帝となる趙受益が登場するが、歴史より少し年齢が高く設定されている。展開が早く、目まぐ…るしいくらい。続きを読む
投稿日:2022.09.18
中央公論新社
後宮の主に追われる少女、母を探す皇子、使命を帯びた秀才。運命に導かれ、三人は幻の郷・桃花源を目指す――中華歴史ファンタジー、ここに開幕!
投稿日:2022.08.05
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