【感想】3人のパパとぼくたちの夏

井上林子, 宮尾和孝 / 文学の扉
(9件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • エル

    エル

    父子家庭同士が一つの家で共同生活を始める。あー、結構いいかも。そこに飛び込んできた家出少年めぐる。3組の父子家庭の親子は打ち解けあい、めぐるは家出する前より強くなる。大人目線で読むとめぐるの行動はひやひやするところがあるけど、亀仲間(笑)の家族にあって生き方を学べたことは良かったんじゃないかな。親が子を大切に思う気持ちが溢れている一冊。続きを読む

    投稿日:2022.06.15

  • Aℹ︎コ

    Aℹ︎コ

    いろんなシングルファザーがいてる
    シングルと聞くとママっと思ってしまうが
    パパが1人で家事と育児をする事を子供達が読んで
    ママとか親って事だけじゃなく家事って仕事は生活に必要な物自分も出来るようにならなきゃって思ってくれるとええなぁ!続きを読む

    投稿日:2021.01.28

  • teastrain

    teastrain

    主人公のめぐるが家出をして、ひまわりがたくさん咲く家に住むパパが2人いる女の子たちに出会う。
    作中でめぐるも感じているけど、浦島太郎をモチーフにしていると思う。めぐるが非日常を体験する竜宮城のような家と乙姫のように魅力的な女の子たち。
    めぐるのような父1人子1人の生活って子供はさびしい。私も同じような境遇だったことがあるのでよくわかる。お金に心配が無くても、やっぱり1人ぼっちは良くない。
    片親のシェアハウスのようなあのお家は親にとっても子供にとっても良いものだろうな。
    家族の多様性について考えさせられる本だった。
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    投稿日:2020.07.09

  • 大吉堂

    大吉堂

    お父さんが家事をやらないことに業を煮やしたぼくは家出することにした。家出先で出会ったふたりの女の子。その家に行くと、何故かパパがふたりいるのだった。

    シングルファーザーを扱った物語。様々な問題点が挙げられています。それを笑顔で乗り切ろう!というノリなんですね。対象年齢的にそうなるのかも知れませんが、本当にそれでいいのかなという疑問も感じます。
    特に主人公の小学生が家事全般やるのを、いい子と描くのはどうかと思う。父親に頼んでいた家事が全くされておらず、そのため捨て損なったゴミ袋にハエがたかっていたのが直接的な原因となるのですが、主人公に「そんなこと」が原因であることが恥ずかしいという感情を抱かせるのです。
    いや、ハエを見た時に今まで積もり積もったものが爆発した、今まで気付いてなかった自分の気持ちに気付いただけだろうと思うのです。それは怒っていいことだよ、悲しんでいいことだよと伝えたかった。何でも笑顔で乗り越えるのがいいことだとは思わないのです。

    シングルファーザー家庭の共同生活が描かれているのは素敵です。はじめ主人公が出会った女の子たちにはふたりのパパがいるとわかった時、ゲイカップルのファミリーなのかなと思いましたが。
    でもこの共同生活は法律上「家族」と認められないのですよね。何かあった時に「家族」とされないのは同性愛カップルだけじゃないのですね。家族の形についても考えさせられた作品でした。
    続きを読む

    投稿日:2020.06.26

  • となみとしょかん

    となみとしょかん

    ・夏休みに家出する意外性と、3人のパパがよりおもしろさなどを引き立てていてとてもいいと思いました。それに、出会ったのが亀田、亀山、亀谷という組合わせがなによりおもしろかったです。

    投稿日:2019.01.23

  • typhoon516

    typhoon516

    とうとう僕は嫌になった!ウチにはお母さんがいなくて、家事は僕がして、お父さんはちっとも家事をきちんとしてくれない。友だちには小学生なのに「主婦みたい」って言われた。お父さんが家事をきちんとすると約束してくれるまで、家出をしてやる!

    父子家庭の男の子が主人公・めぐる。主婦並みに家事をこなせる割に家出はかなり無計画ですが、その無計画さがひよんなことから同じ境遇の子どもたちとの出会いを生みます。ただし、めぐるとはちょっと違った父子家庭です。父子家庭の大変なところにスポットを当てつつそこからどう上手くやっていくかを朗らかに描いていますが、一方でその「大変さ」が日本社会の父親の在り方の問題点を浮き彫りにしているようにも思います。どうしてお父さんってこんなにたくさん働かないといけないんでしょうね。
    続きを読む

    投稿日:2014.02.27

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