【感想】夜の道標

芦沢央 / 中央公論新社
(137件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
38
62
28
2
0

ブクログレビュー

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  • ぶんちゃん

    ぶんちゃん

    ラストは色んな感情で泣いてしまった。
    阿久津の気持ち、阿久津の母の気持ち、波留の気持ち、岡野先生の気持ち、桜介の気持ち…

    これからの波留に楽しい事がたくさん訪れますように。心にいろんなものをしまっていけますように。続きを読む

    投稿日:2024.04.05

  • とまと

    とまと

    息ができないような胸が詰まる思いで話が進む。
    登場人物の描写が秀悦。
    ストーリーの中で投げかけられるいくつかのテーマについて、いいのか悪いのか、たぶん悪いことではあるのだとは思うけれど、はっきりとした答えは思い浮かばない。続きを読む

    投稿日:2024.03.20

  • ban-d

    ban-d

    久しぶりに心に刺さった作品だった!!

    ミステリーではあるがそこまで全面には押し出していないので真犯人やトリックを楽しみたい方は肩透かしを喰らうかも!?

    時代設定も秀逸で重たい内容だが読んで置くべき1冊だ!!続きを読む

    投稿日:2024.03.07

  • miekko

    miekko

    このレビューはネタバレを含みます

    親から当たり屋をやらされて命の危険にさらされ痛い思いをして転校ばかりさせられ、友達との本当の友情を築けなかった波瑠。その事実を知った桜介との友情はずっと続いてほしい。波瑠には明るい未来が待っていますように。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.02

  • キキ

    キキ

    親の立場から考えさせられる内容でした。

    読んで思ったのは、子供は親の支配下にある立場であるという事。
    選択の自由を親にコントロールされているんですよね。
    この描写が波留と阿久津を通して痛いくらいによく書かれていて、苦しくなてきました。

    親は子供の可能性を広げる手助けをすることも、潰すこともできます。
    後者の場合、親が子のためを思ってやってしまうこともあれば、親の私利私欲のためにやることもあります。

    特に切ないのは、親が良かれと思って子のための選択をしたときなのではないでしょうか。
    その選択を取った時は「よかった」と無事に終わったはずなのに、十年二十年経った時に、その選択が「間違っていた」となる。
    長い人生の中で、その時々の選択の結果はすぐにわかることは少なくて。どちらかというと、数十年経った時に吉なのか凶なのかが分かることの方が多い。
    「間違っていた」と気づいた時には、後悔しても後悔しきれなくて、取り返しのつかないことになっている。
    そんなところに子育ての難しさを感じました。

    下記、阿久津の母親の母親の言葉なのですが、親であることの責任が重くのしかかってきます。

    ”一度子どもが生まれたら、親じゃなかった頃には戻れない。それから先の人生、一生、親で居続けなければならない。”(抜粋)

    このフレーズを読んだとき、私にもこの感覚あるな、と思いました。たぶん、子どもをもったら、この感覚から抜け出すことってできないと思う。

    親と子は他人。
    理屈では理解できるんです。
    でも、感情面で腹落ち出来ないんですよね。

    「この子が将来苦労しないように……」
    親が信じた方法で子供の道標(みちしるべ)を作り、導く。
    その方法(今やっている事)が良かったのか悪かったのか、今の私には知る由もありません。

    なかなか考えさせられるストーリーでした。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.15

  • dai-4

    dai-4

    このレビューはネタバレを含みます

    推理作家協会賞受賞ってことで。同時進行的に、いわゆる社会はミステリを読み進めてしまったせいもあり、ちょっと自分の中で内容がこんがらがってしまった部分があるんだけど、こういう系が好きだから問題なし。最初、それぞれがバラバラの物語が、視点人物を変えながら順次描かれていくんだけど、徐々に一つどころに収斂していく展開がスリリング。ただ、それだけなら同系統の諸作品と変わりないんだけど、優生保護法が背景という真実が明かされるにあたり、実に胸に刺さる。一方で、最後まで犯人の口からは真意が語られないままに物語が閉じるんだけど、殺意の向かう先が先生であった理由がいまひとつ分からない。慕っていた相手だけに、国家の代弁者としての姿をすら、先生の中に見た、っていう解釈?う~ん…。ま、エンタメ作だから全てをさらけ出さなければならないという決まりも無し、モヤッとしたままのラストも良いんだけど。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.10

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