【感想】汝、星のごとく

凪良ゆう / 講談社
(2059件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
1258
527
159
19
8

ブクログレビュー

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  • pingen3

    pingen3

    この本、とてもとても面白かったです
    最初から最後まで一気に読めて
    最後にパチン!とハマる快感を感じるお話
    意識しなくても次が知りたくて一気に読めます

    瀬戸内の小さな島に生まれ育った高校生の井上暁海
    母と二人暮らしの青埜櫂は男を追って島に来た母がについて島に来た
    2人それぞれの視点で交互に語られるお話は
    お互い目線で惹かれ合い、すれ違い、成長する
    親に振り回され、何かに縛られ苦悩する
    2人は縛りから開放されて幸せになれるのか。。。

    なかなか思い通りにならないストーリー展開に
    悶々とするものの最後は想定外のドンデン
    瀬戸内海の小さな島で出会った2人の選択は貴方にどう響く

    2023年本屋大賞受賞作
    2020年本屋大賞受賞作「流浪の月」といいその才能際限無し
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    投稿日:2024.05.06

  • カツミ

    カツミ

    あっという間に読めるぐらい、物語に入り込める
    夢でも気になるぐらいに、話が進むから、余り重くなくて、いい。

    投稿日:2024.05.06

  • Minmo

    Minmo

    何ともつらく、切ない物語である。文章がグサグサ突き刺さる。

    父親の不倫により母親が精神的に不安定になった暁海、奔放に恋愛を繰り返す母親を持つ櫂。親との関係に悩む高校生の二人は互いに惹かれ合い、結ばれるが、いつしかすれ違い始める。

    本書を読みつつ、辻村深月の『傲慢と善良』を思い出していた。内容はまるで違うし、タイトルに込められた意味も違うのだが、このタイトルにある「善良」という言葉を思い出したのである。暁海も櫂も、とても善良な若者で、相手のことを強く思いやっていた。ただ並走していた二人が、さまざまなしがらみにがんじがらめになり、ほんの少し互いの進行方向がズレた。最初は小さかったその開きが徐々に大きくなり、引き返せないところまで行ってしまったのだ。

    高校教師・北原の存在は何とも不思議だ。一人で生きるという選択をしなかった彼女。正しさだけでは生きていけない。理想だけでも生きていけない。暁海たち家族は今後どうなるのだろうか。
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    投稿日:2024.05.06

  • 2090191番目の読書家

    2090191番目の読書家

    中盤からずっと泣きながら読んだ。読みかかるのにだいぶ時間かかったけど、100ページ目?くらいから止まらなくなって一気に読んだら朝になってた。序盤はこんな恋したいって気持ちで見てたのに、どんどん展開が変わっていって、やめてって心ん中で叫びながら進めていった。やっぱ恋愛ですれ違いは避けれないと思うけど、お互い想い合ってるはずなのに、解釈を一つ一つ間違えて苦しいでしかなかった。素晴らしかったです。読めてよかった続きを読む

    投稿日:2024.05.06

  • おーみや

    おーみや

    ここ最近で1番好きかも。
    救われない辛いターンが多かったけど、後半にかけて少しずつ救われていくところは感動。
    「遠回りはなかった。」このセリフになんかすごく救われた。背中を押される気持ちになる感動ストーリー。
    泣いた。
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    投稿日:2024.05.05

  • ちゃわん

    ちゃわん

    このレビューはネタバレを含みます

    どうしようもないほど愛の物語。だけど、中にはたくさんの問題が含まれている。考えさせられることがたくさん散らばっている。特に何度も出てくるのは「経済的自立」。自分の人生の手綱を自分が握るためには稼ぐ力が必要だということ。まず大前提にこれがあるという現実を何度も何度も考えさせられる。
    暁海の母と瞳子さんの対比はあまりにも残酷で、でも女でも経済的な自立は自分の人生を歩むことができる希望にもつながった。

    プロローグとエピローグの間の四章構成。潮騒、波蝕、海淵、夕凪。タイトル通りの内容に言葉の美しさと力強さを強烈に感じた。潮騒の章は強烈に眩しくて羨ましいほどキラキラとした青春で、だからこそ波蝕、海淵でのしかかる重すぎる内容に眩暈がした。読み進めるのを躊躇うほど苦しい二人の生活、更には想い合うのにどうしようもできない二人の関係性に苛立ちさえ沸いた。

    毒親とヤングケアラーの問題。島での群れの一員としての生活。あまりにも現実離れした現実が言葉として自分に衝撃を与える。親の不倫、親の世話、金を無心する親、周囲の目、噂の種。環境のせいによる苦悩が多すぎる物語で、抜け出すことができない辛さに同情はできても理解までができないのを悲しくもありがたくも思ってしまう。

    櫂と暁海の、特に櫂の不器用さ、どうしようもなさに呆れたし焦ったし苦しかった。別れてからの7年。とても長く、それ程長く互いを想いながらすれ違った二人がふたたび自然と生きていく描写がよかった。
    暁海が強くなったのには確実に経済的自立があることを痛烈に感じた。

    読み進める中、北原先生の言葉は全て正しいと感じた。正しさなんてない、みたいな言葉が出てきたけど先生の言葉を正しいと受け取れる自分で良かったと思った。

    苦しくて重くてなんでなのと思うことがたくさん起こる物語だったけど、終盤で暁海が自分で選んだ人生を生きていることが嬉しかった。遅すぎるくらいに感じたけど彼女が今そうなることが決まっていたかのように、と今だと思うことができてそれだけでこの物語を読んで救われた。本当によかった。

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    投稿日:2024.05.05

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