【感想】きらめきを落としても

鯨井あめ / 講談社
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • 文庫本

    文庫本

    短編集。大好きな猫が表紙に描かれていたので手に取ってみた。
    20代の学生さん色々な人、それぞれの悩み、打ち勝つことの出来るヒントを得た作品集。SF作品もありパラエティー。
    どのストーリーも恋の一歩前進的な初々しさあり。これから何か展開するのかと想像されるところで完結される短編集。
    内容的に、私のような中年向きではないかも。

    個人的には、『上映がはじまる』が良かった。
    他、猫の表紙が気になるきっかけからなる
    『ボーイ ミーツ ガール アゲイン』も猫様登場していい役割していた。
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    投稿日:2023.12.11

  • クルジェ

    クルジェ

    6つの短編集。「上映が始まる」が一番好きです。
    すべて大学生が主人公で、映画や写真、天文に小説と、どっちかというと文化系の趣味を持つ若者たちのお話でした。
    ボーイミーツガールなお話もあれど、(自分はそういう話が好き)恋愛だけじゃなく、お互いに意識し合い認めあい・・・みたいな、良い青春小説を読ませて頂きました。面白かったです。続きを読む

    投稿日:2023.02.24

  • あどん

    あどん

    “青春とスイッチ”

    どこか青春を予感させる。

    キラキラした青春物語から、
    ちょっと不思議なSFちっくな物語、
    思春期を思わせる物語。


    「青春」はその場に存在している。
    作品のちょっとしたつながりを見つけた時の幸せは、
    鯨井さんが私たちにくれた勇気のおすそ分けだと思うことにした。


    「ブラックコーヒーを好きになるまで」が一番好き。
    周囲にリア充感を誇示することにとらわれる大学生。
    ストーリーに載せるために行動することも間々ある。
    自分にもそういう価値観が存在している。
    その行動自体を否定するわけじゃなく、自分のものさしがあればいいと言ってくれる。
    でもね、私は自分のものさしをどこかに忘れてきたみたい。

    上手く魅力を伝えられないけど、読んでほしい。
    これからも鯨井前線を追いかけたいと思う作品だった。
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    投稿日:2023.02.23

  • はる

    はる

    2023初読み
    ゆうきくんが読んでいたのを思い出して
    ブラックコーヒーを好きになるまで


    が好き
    誰にでもある綺麗じゃない気持ちとかかっこ悪いところを描き出して自分で気づいて変化していくっていうことを書くのが上手な人だったな
    短編は最近どれが好きか書いておいて
    読み直した時に感想が変わっていたら面白いなあと心がけることにしている
    今年も沢山読む
    続きを読む

    投稿日:2023.01.01

  • robin1101

    robin1101

    Amazonの紹介より
    きらきらだったり、くすんでいたり。ときめきからもやもやからSFまで、まるで青春を万華鏡でのぞくような色とりどりの短編集。

    【収録作】全6話
    「ブラックコーヒーを好きになるまで
    人が好きなものは、嫌っておくのが楽なんだ。本とコーヒー、そして素直になれなかった僕の話。

    「上映が始まる」
    憧れだったはずの天文学。なのに怠けてばかりの僕。でもきっかけはやっぱり、星空の下から。

    「主人公ではない」
    世界には物語があふれている。今生きている物語の主人公が自分ではなかったとしたら……。

    「ボーイ・ミーツ・ガール・アゲイン」
    お人好しの僕が思いがけぬ一目惚れ。憧れのあの子へと続く道は、「僕らしさ」を探す旅路だった。

    「燃」
    何事にも夢中になれない僕は、喩えるなら「不燃物」。自分の心は、何に、どうやって動くのだろう。

    「言わなかったこと」
    僕が小説を書かなくなったのは、あなたの作品に打ちのめされたから。なのに、いきなりやめるなんて。



    読んだ後、心地よいスタートが今始まるかのような気持ちで高ぶりました。
    結末に至るまでの苦悩の描写が、青春ならではの爽やかさだけでなく、時にはSFミステリーっぽく、時にはビターな恋愛だったりと様々な「色」がありました。言葉の表現も美しかったです。
    続きを読む

    投稿日:2022.12.10

  • としゆー

    としゆー

    若さ溢れる感性で書かれた鯨井あめさん初の短編集。ちょっとSF寄りな青春小説という感じ。全て独立した話が6編収録されている。個人的に好みだったのは「上映が始まる」と「ボーイミーツガールアゲイン」の2作。特に「上映が~」は早い段階でタイトルの意味が分かったのだが、前半の振りが後半で見事に効いていて良かった。加えてさらにあるギミックが施されており物語に深みを持たせている点も素晴らしい。好きな題材ということもあるのだが、男女の青春が恋愛だけでは無いと著者に言われている気がした。今年の短編ベスト10には入るな。続きを読む

    投稿日:2022.12.04

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