【感想】実話怪談 怨環

芳春 / 竹書房怪談文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 真夏日和

    真夏日和

    実話怪談はただ怖い怖いと思っているひとにお薦めしたい!
    全話の短いタイトルも良かった。
    気に入ったはなし。
    『骨喰』土地の風習は理解できない。
    『景色』見ているものが正しく見えているとは限らない。
    隙間』隙間のはなしって怖い。
    『告白』人ではないひとに話しかけられたことありますか?
    『無知』無闇に扉は開けないように。
    『腐臭』鼬という名前のベツノモノ。
    『思い出』西川の毛布。
    『幻視』これがいちばん怖いはなしでした。震える。
    『偽者』記憶力って大切だわー。
    『晦日』尋ねてこられても外に出てはならない。
    『歌声』このお酒を造るのはどこの酒蔵なんやろうなー。
    『女傑』この世界にはやはり知らない場所につながる道や扉がある。
    『行先』このはなしも異界への道のはなし。
    『褻の日』神様たちの宴会。
    本当に怖いものって誰にでもどこにでも平等にあるような気がする。
    それを感知するかしないかだけでどこにでも転がっているのかもしれない。

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    投稿日:2022.12.11

  • コシノ

    コシノ

    これまで読んできた怪談系書籍の中で一番気に入った!
    一冊の中に笑える話あり、ロマンチックな話もあり、背筋が冷たくなる正当派の話もありバラエティ豊か。

    血まみれの化け物に追いかけ回されるようなおどろおどろしい話よりも、じんわり怖い怪談がお好きな人に特にオススメ。

    校正が甘いのか誤字や文体の誤りが多少あるものの文章そのものはとても美しい。
    また、どの話もオチがしっかりしていて、出来の良いショートショートを読んでいるような感覚も味わえた。

    お気に入りは友人の部屋に落ち武者が出現するエピソード「思い出」。
    落ち武者というド鉄板のモチーフがなぜ印象的な怪談に仕上がっているかはぜひ本編にてご確認あれ。

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    投稿日:2022.12.02

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