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西川幹之佑 / 時事通信社 (10件のレビュー)
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horinagaumezo
著者は、父方が4代続けて東大を卒業している名家に生まれたが、ADHD、ASD傾向、学習障がいを併発し、中学校入学まで「超問題児」で毎日死ぬことばかり考える日々を送っていた、執筆時点では大学生の西川幹之…佑氏。そんな著者が、千代田区立麹町中学校に入学し、独自の教育に取り組んでいた工藤勇一校長と出会って「自己変革」できた経緯などについて、同じような悩みを持つ人の役に立てればという思いで、振り返る。 工藤校長の目的志向型で生徒に真正面から向き合う教育についても、また、それを受け止めて大きく成長した著者についても、率直にすごいと思った。発達障がいにはグラデーションがあり人により状況はそれぞれなので、安易に一般化はできないとは思うが、発達障がい児への教育の在り方(あるいは発達障がい児本人の育ち方)の1つのモデルケースになるのではないかと思う。 発達障がい児が学校生活等においてどのように感じているのかということについても理解が深まった。わかっているのに言葉や行動でなかなか表現できずに真意が伝わらないもどかしさや、「赤ちゃん言葉」で接することなどによりいかにメンツやプライドが傷ついているのかといったことに思いが至った。発達障がい児の自尊心の尊重ということが重要だと認識した。 また、「自律」や「最上位目標」という考え方など、本書には、発達障がい者に限らず、よりよい人生を送るためのヒントが散りばめられていると感じた。 本書は母親や編集者と協働しながら執筆したとのことだが、著者の伝えたいことがよく伝わってくる良書である。続きを読む
投稿日:2024.04.18
23
発達障害なのかな?と思いあたる人います。 その相手が今どんな気持ちなのか。 理解したいと思っていたけれど、ふわふわしたまま自分なりの解釈をするばかりだったので、より一歩知ることができて、また一緒に歩く…ことが楽しくなりそうだな。と思いました。続きを読む
投稿日:2024.01.04
afro39
「同じように苦しんでる人のために」という気持ちで書いたようで、その心意気が素敵。 具体的に色々なことを書いていてくれて、参考になりました。
投稿日:2023.10.16
だま
このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい。全編感動と目からウロコだったけど、「人生は負け戦が9割…だけど…」という結びに勇気を貰う。我が子の発達凸凹について知りたくて読み始めたが、どっこい自分の生き方への勇気を貰えた。
投稿日:2023.06.17
ゆきこ
自律した生徒とは、一人ひとりが当事者意識をもち、対立やうまくいかないことにぶつかっても、どうしたらその問題を解決することができるかを考え、他者と協力しつつ解決できる生徒である。 本当の聞く力とは何…か。黙って大人しくマナーを守っていれば、本当に聞いたことになる?本当の聞く力とは、話の内容の中から一番大切なことを見つける力。落ち着くために、立ち歩くこともある。 何かを決める時に、意見の対立が起こるのは当然。うまく乗り越えるためには、自分自身の感情のコントロールが必要。続きを読む
投稿日:2023.04.30
まじょこんり
天才型の発達障害くん。 知的で経済的に恵まれた両親から受けた影響も、選択肢も多いから、他の子にはなかなかできないのではないかと思うけど。 この著者で、たくさんの人に希望が与えられる気がします。
投稿日:2022.09.07
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