【感想】海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉

氷室冴子 / 徳間文庫 トクマの特選!
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
4
5
1
0
0

ブクログレビュー

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  • こん

    こん

    このレビューはネタバレを含みます

    1990年代、女の子に連れ回される男の構図も今はないものだから新鮮だった。爽快でもなく、ハートフルでもないのに読み終えた後にじんわりくるのは、アイという主題と、里伽子が見せた弱みと、手を繋いだ二人を読めたからか。
    作中のおばあちゃんのビデオを見た後の気持ちと同じような気持ちになることを狙って作者は作ったのかも。
    昔の大学生の話で、村上春樹とは違って遠くに感じなかったのは、親の姿を物語に見たからか。
    あと女のひと同士の静かな争い、読み応えがある。展開が大きかったからドキドキしたのか。
    里伽子っぽい知り合いが全く思い浮かばなかったことで憧れパワーで楽しく読めたのかも。
    そう、最後がすごい、「この夜はそのためにある」ってとこ、前作で高知城見た時の心情と同じ、繋がっているのかも。ひとりでいる時に読みたい文章。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.24

  • たんぐん

    たんぐん

    学生時代に読んでまた読んだ。服をあげるところが好きで覚えていた。
    あの時代、上京して大学生になるひとは、今よりだいぶ少なくて新鮮だったんじゃないか。

    投稿日:2023.12.03

  • ヒコママ

    ヒコママ

    ジブリアニメを見ていないので、前作の続編らしい本作も読んでみました。
    作家さん、若くして亡くなっていたのですね。
    実際の大学生がこれほど言葉が巧みなら誤解や行き違いか少ないかと感じましたが、多感な時代を柔らかく描いていて読みやすかったです。続きを読む

    投稿日:2023.11.15

  • キンケイ

    キンケイ

    思わずジャケ買いしてしまった作品。
    武藤がとても自分勝手だなーと思っていたが、読み進めるうちに自分に対しても、他人に対しても真摯に向き合っているからこその態度だったんだなと感じた。
    青春っていいなーー続きを読む

    投稿日:2023.11.13

  • kasumi-sou

    kasumi-sou

    1巻を入手できたことでやっと2巻を読むことができた。

    1巻では、里伽子も千沙も男を振り回す女性で同じタイプだと思っていた。
    2巻を読むうちに、全く違うタイプだと思えてくる。彼女らは男性を振り回すタイプでも、里伽子は両親のことから派生することに目を背けようとして、拓を振り回していくが、人の痛みがわかるのではないだろうか。
    千沙は妻子持ちとの不倫の解消から精神不安定に陥り、人の痛みには鈍いのでは?と思うようになってきた。

    バブル絶頂、90年代前半を舞台にした青春であり、出てくる大学生の男子は皆いい人ばかりでした。
    歳を重ねた今、読んであまり理解できていないけれどまた読んだらもっと理解できるのだろうか。

    安斉のおばあは嫌いでした。
    続きを読む

    投稿日:2023.10.16

  • nununi

    nununi

    東京を舞台とした大学生編。1990年代の空気感が、モワモワと蘇ってくる。携帯のない時代ならではの物語。

    「銀金」と共に、作者が存命していてくれたら続きが読めただろうに思ってしまうシリーズ。

    大人になった拓と里伽子の姿も見てみたかった。

    余談ながら、『海がきこえる』のその後を考えると、90年代半ばなので既にバブルは弾けていて、拓も里伽子も就活は大丈夫だったのかと心配になる。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.13

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