【感想】三星京香、警察辞めました

刑事部長を殴って警官を辞めた三星京香。弁護士事務所の新米調査員としての最初の事件が…。

この作家さんの主人公には、タフで、したたかで、まっすぐな女性が多い。
「匣の人」も、「女副署長」も。

そして…、今回、新たに、三星京香の登場だ。

刑事だったのだが、ある理由で、刑事部長を殴り、
警官を辞めることに。

そこからして、多少、おっちょこちょいのところはあるが、
熱い人間であることがわかる。

離婚に直面し、幼馴染で弁護士の藤原岳人に助けを求めるのだが、
それが、岳人が勤める事務所に、調査員として雇われることに。

小さな娘を抱え、あたふたするのだが、
事件を目の前にすると、猟犬のように、飛び出していく。

警察嫌いのパラリーガル、芦沢夢良を相棒に、
お互い、扱いずらさを感じながら、いつしか、「仲間」になっていく。

京香が、ある暴行傷害事件の調査を始めた夜、岳人が自宅マンションで殺害される。
そして、京香と夢良は、遺体の第一発見者になってしまう…。

このチグハグなところのある、京香と夢良のコンビ、
まだ、見ていたい。続きを読む

女性刑事へセクハラを行っていた刑事部長を殴って辞職した 京香。幼馴染の弁護士藤原岳人が在籍する法律事務所に調査員として勤めることになる。傷害事件の公判に関わる調査を進めていくなかで殺人事件が起きる。法…律事務所での調査というより、警察官時代のノウハウを生かして真相にたどり着いていく。テンポがよくて面白かった。シングルマザーの設定がそこまで生かされていなかったかな。続きを読む

面白かった。読後になんとなくあらすじを読んだら、自分が一番驚いた場面がネタバレされていたのでさらに驚いた。あれはきっかけにすぎないのか…。

女副署長とは全くタイプの違う主人公。
文体、作風まで違って感じる。

再就職先の法律事務所が悪の巣窟かと思ったら違った。

パラリーガルの女性とのやり取りは楽しい。

読了後再読したら、各所の表現が腑…に落ちた。続きを読む

主人公が警察をやめたというのがタイトルなので、警察の捜査と民間の捜査の差みたいなものをもうちょっと見せてくれるとよかったかな。
物語は面白かったです。不謹慎だけど主人公の幼馴染の弁護士が殺害されて以降…がぜん面白くなります。続きを読む