【感想】ウクライナ危機後の世界

ユヴァル・ノア・ハラリ, ジャック・アタリ, ポール・クルーグマン, ジョセフ・ナイ, ティモシー・スナイダー, ラリー・ダイアモンド, エリオット・ヒギンズ, 大野和基 / 宝島社新書
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • Takahiro

    Takahiro

    ウクライナ危機後の世界
    以前読んだウクライナ紛争とは別の論考で非常に興味深い論考でした。
    特に印象深いのはこのウクライナ紛争が民主主義の衰退を表している、コロナとウクライナ紛争による脱グローバリゼーション
    、世界的インフレなど今問題になっていることが取り上げれている。また国際政治情勢も非常に理解できます。
    ただ、一つ驚きが結構日本を美化しているのはちょっと驚いてます。
    ここにかかれている今後起きる問題を日本の政治家や日本人がどれだけ理解しているかが心配です。
    ここにあげられている方はかなり有名なので、興味ある方は読むことを薦めます。
    私はジャックアタリの本は結構すきです。
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    投稿日:2023.09.14

  • ファミチキ

    ファミチキ

    まず、ものすごく読みやすかった。
    こういった類に知見がない私でも何の抵抗感もなく読み進めていくことができたし、とても興味深く面白く感じることができた。

    世界は本当に複雑だなぁ、そして、その世界のトップ達はよくもまあそんなに争えるなぁとも思い、
    自分がいかに思考停止しながら平和を享受しているのかがよく分かる。
    (これを悪いことだとは思わない)

    民主主義の衰退なんかは無知な私でもなんとなく感じるところではあるけど、日本が民主主義国家じゃなくなることなんて想像もできない。
    しかし、人類によってこの世界はいかようにも変化してきた歴史は紛れもないものであり、他人事ではないなとちょっぴりですが思います。

    おもしろかった!!
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    投稿日:2023.04.19

  • rafmon

    rafmon

    ユヴァルノアハラリのコメント、信用の喪失による文明の崩壊。戦争が起こり、国内でも国家間でも様々な場所で信用が喪失し、不信感が広がっているように思える。この意味は深い。戦争により、他国に対する信用が低下すれば、一国だけでは対峙できないような、核問題、遺伝子操作、食料問題、貧困問題、AI技術や温暖化対策など、あらゆる問題について、今より協調路線が後退する。プーチン大統領が勝てば、軍備拡大競争が激化する。活路は、プーチンが負ける事。

    善悪二元論では語らず、ロシアにはロシアの理屈があるとティモシースナイダー。ロシアとウクライナが一つの国民、民族に戻るべきだというプーチンの幻想。しかし、やはりここでも最終的にはウクライナが勝つしかないのだと。

    本著のインタビューに応じたのは彼らを含む世界で頂点に立つ慧眼の士。必読である。
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    投稿日:2023.02.28

  • メガネ

    メガネ

    このレビューはネタバレを含みます

    ウクライナ危機後の世界がどうなっていくか、各国の知識人の見解を知ることができます。

    ロシアが勝利することによる各国への影響
    権威主義に侵されていく民主主義
    アメリカへの影響   

    等、さまざまな予測を知ることができます。

    本書を読んで、ロシアが勝利することで、中国の台湾進攻の危険性が高まるのではないのかと気にかかります。

    民主主義の国に住む我々がすべきことは、ウクライナに勝利をもたらし、民主主義国の結束を強め、権威主義国に侵攻にメリットはないと感じさせることではないかと思いました。

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    投稿日:2023.01.09

  • yashiti1

    yashiti1

    このレビューはネタバレを含みます

    ユヴァル・ノア・ハラリ
    かつての富の主な源泉は金鉱、小麦畑、油田などの有形資産だったが、今は知識や技術となった。油田は力ずくで手に入れられても、知識は奪えない、他国を征服して得られるものは、小さくなっている!
    教育費の代わりに、軍事費が増やされるようになり、国家間の信用度も下落。。懸念は大きい!

    ジャック・アタリ
    プーチンは2021年7月に「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」という論文を発表。ロシア専門家が、今回のウクライナ侵攻を予測できなかったのは、非常に問題。
    EUの成功と繁栄は、プーチンにとって極めて耐え難い。プーチン独裁国家は「民主主義には、人々の幸福を守る力がない」と証明しなければならないため、侵攻に至った。

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    投稿日:2022.12.11

  • tokyobay

    tokyobay

    「専門家」と呼ばれる人々は、最も重要な「悪い状況」に目を向けるのが嫌なのです。というジャック・アタリの言葉が印象的。本書は7人の論者が登場し、現状分析とあるべき姿の提示をするが、多少のリアリズムは感じられる人が居る一方で、ユートピア的でボンヤリとした楽観的な観測だったり、自身の立場が反映されたポジショントークが多いような印象を受ける。
    マトモだと感じたのはポール・クルーグマンとラリー・ダイヤモンド。面白かったのはティモシー・スナイダーの「必然性の政治と永遠の政治」だが、資本主義に関係する帝国主義や植民地主義まで絡めるのはちょっと違うような気も。全体的にはプーチンの暴挙に対して総じて否定的ではあるものの、その解釈や今後の見通しについては多種多様。ということを確認する意味では一読の価値はあると思う。
    個人的にはプーチンが死ぬまではこの問題は終わらないような気がしてきたし、それに関連して中国の台湾侵攻が習近平の3期目である5年以内にあるのかどうかが問題であり、これらに備えて日本がどうしていくべきかを真剣に考える必要があるというのが今後の課題ではないだろうか。
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    投稿日:2022.08.23

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