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長田弘 / 潮文庫 (9件のレビュー)
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shuzo music&book
音楽、珈琲、旅、酒、読書など、明るく前向きな孤独との付き合い方を指南するエッセイ。 「言葉の樹」で心を掴まれる。 風景や色に対しての独特な観点が印象的。 「交響曲第一番」「窓」「本屋さん」 繰り返し読…みたくなる。 音楽については解説書の趣き。続きを読む
投稿日:2024.04.21
よっすー
描かれるような文章で、孤独の美しさが語られる。 前半は、短編のような、少し長い広告文のような ラスト一行に心掴まれる文章。 「バーボン、北米のありふれたウイスキーだ。ありふれたものを素晴らしいものに…変えるのは、つねに愛着である。」 ふわりとバーボンの香りがたつ。 街を描かれた章では、これから歩く街並みが 少し詩情をもっと眺められるような味わい。 「舞台。都会のプラットホームは、都会の舞台のようなものである。ただしヒーローもいなければ、ヒロインもいない。」 「地下道には、いま、ここというものがない。いま、ここという感覚が失われてしまえば、じぶんなんてものは、あっさり見失われてしまうのだ。」 「誰もいない公園で揺れのこっているブランコには、鋭い悲しみがある。」 どれも、はっと気づかされ、胸をつくような驚きと感動がある。 最後の章は、ジャズが聴きたくなるような音楽と作者の文に 心が揺らぐ、心地よくスウィングする。 その中にも、 「青春の時間は、真夜中を中心にめぐる。そうして後に「何か」としてしか思い出せないような「何か」だけを残す。」 「気持ちのいい沈黙があれば、それだけでいいのだ。たとえ音楽が流れていても、いい音楽であれば、あとにきれいな無がのこる。気に入った街のコーヒー屋では、黙ってコーヒーを飲む。」 「たった一軒のカフェに親しむだけで、知らなかった街が、ふいにどれほど、じぶんに親しい街に変わってゆくことか。朝の清潔な孤独を味わえる街の店に座っていると、そのことが浸みるようにわかってくる。 それが、旅だ。身も知らなかった街の密かな感情に親しくふれあうことが、旅の感情だ。」 孤独、旅、友情、音楽。 たくさんの気づきや、感動に、心揺さぶられる読書時間だった。続きを読む
投稿日:2024.03.01
まさき
エッセーというより、どれもが一遍の散文詩みたいな文章集だった 分かりやすくはないけれどじんわり沁みる
投稿日:2023.10.28
りさぽ
このレビューはネタバレを含みます
前半はエッセイというより、詩や小説のようでどう捉えてよいかわからず少しペース遅めに読んだ。 後半は著者の話が増え読みやすかった。 自分から逃げないことが終始語られていたと思う。 ジャズが聴きたくなりました。
投稿日:2023.06.16
つばさっち
初めて読む著者。うーん、自分には合わないかな、でも名前は目にしたことあるし。挑戦してみるか。ダメなら途中でやめればいいし、くらいで読み始めたものの、紡がれる言葉の心地良さに気づけば最後まで読み進めてい…ました。ただ、この作品を自分のものとして理解し得たかは別問題。それは読み手の問題であって、書き手の問題ではありません。続きを読む
投稿日:2023.02.17
sayuri05
長田弘のエッセイ集。2ページほどで綴る人生の悲哀と滑稽さ、猫、愛、言葉、音楽、駅、コーヒー、ヨーロッパやアメリカの街角についての考察。
投稿日:2022.12.11
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