【感想】アスリーツ

あさのあつこ / 中公文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 葉明

    葉明

    あさのあつこの青春もの。
    なんというか、爽やかではない。
    ウェッティ。
    すっきりしないけど、
    それがリアルなんだよなあと納得。

    投稿日:2022.07.05

  • より

    より

    さらっと読める青春もの。若者!青春!スポコン!というほどサラリとはしてないけれども、まぁ青春ものですね。

    自分が誰かを誘って一緒に何かをする、という行為が苦手な方なので、親友ちゃんが頑張って主人公に射撃を一緒にやろう、と勧誘する辺りですごいなぁとなんか感心しました。まぁ、一緒に映画見ようとか芝居観ようと誘うのと同じような理屈なのかな?共感出来たり一緒に体験出来たら楽しいし。
    でも当然のように実力差が出てきたりして友情に微妙な影が。近ければ近い分だけ色々と考えちゃうだろうから、彼女たちは早めに離れて正解だと思う。

    主人公はハードルで壁にあたり、射撃を始めましたが、一つの種目や競技に盲目的に打ち込むことが美学となりそうな日本社会はそろそろ卒業した方が良いと思う。フィクションでも、現実でも。少子化社会なんだし、部活を掛け持っても良いと思うし、体験して自分に合うものを探すのもいいよ、という風潮になればいいのになぁと読んでいて思いました。

    後、オリンピックに出れるよ、という言葉にはちょっと引っかかりました。オリンピック競技だから予算がついて、注目されるのは現実そうなんだろうけどなんだかなぁと。昔のオリンピックはアマチュアのみ参加で、その競技を愛する人の集まりだった気がするのに、この頃はもっぱら商業主義に染まってしまった感があり、なんだか鼻に付きます。その競技を精進して強くなってオリンピックに出られて勝利した、という過程は素晴らしい。でもそこで賞賛されるのは努力した個人だし、導いたり支援した団体だったり指導者であるべきで、そこに「国家の威信」みたいな意識が入り込むとなんか違うかなと思う。大体この頃の報道だと「日本の選手が5位に入りました!」なんて報道はしてもその競技の勝者が外国勢だと誰が優勝したかも言わないことが多いですしね。
    日本が金メダルを何個取った、じゃなくて、〇×さんが優勝しました、その方は〇〇国の人でした、で良いと思うんだけど。良いと思わない人が多いんだろうなぁ、きっと。
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    投稿日:2022.04.12

  • 中央公論新社

    中央公論新社

    嘱望された陸上をやめ五輪種目の射撃を高校から始めた結城沙耶だが――。未知の競技と格闘する少女たちの喜怒哀楽に心震える青春小説。〈解説〉斎藤美奈子

    投稿日:2022.03.15

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