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永井紗耶子 / 中央公論新社 (44件のレビュー)
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総合評価:
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norita
読み始めた当初は進まずだったが、舞台が鎌倉に移ってからが早かった。鎌倉殿の13人を思い出しながら、鎌倉の大姫と義高をめぐり、あまりスポットがあたらない周子と海野幸氏目線の鎌倉をみる。 御台所政子の描写…に圧倒される。 都で囲碁を打っていたら、鎌倉から蹴鞠が飛んできて、碁盤ごと倒す。碁盤での勝敗最早意味をなさない、なるほど。続きを読む
投稿日:2024.04.07
ANZU
平家滅亡後、京では後白河院の亡き後も力を持つ丹後局は後鳥羽帝の跡目争いの布石として、鎌倉殿の娘大姫の入内を目論む。命を受け周子は鎌倉へと向かう。北条政子の異常にも思える娘への愛。そして様々な人達の思惑…が入り乱れる中、周子は大姫の心に深く入りこんでいく。 続きを読む
投稿日:2024.03.29
フラビオ
2024年3月21日読了。いわゆる「大姫入内」、鎌倉に派遣され源頼朝・政子の娘・大姫の帝との婚姻を進めるミッションを担った大江広元の娘・周子。彼女が出会う政治の闇と母娘の哀しさ。『鎌倉殿の十三人』で予…備知識があると人物・時代背景がわかる上に北条家・比企家の確執など大河ドラマ以上に深く読み込める部分もあり面白かった。冒頭の「女人入眼」の話、女官桂が周子に問うた一言、終盤の碁盤のエピソードなど印象に残るとてもいいシーンもいろいろあるが、主人公周子はいかんせん鎌倉で大姫にべったり付いているだけなので、多くの事件を伝聞で知ったり人から聞いたりで、主人公がドラマを引っ張っていくという感じが薄いのが不満と言えば不満。まあ「世の無常」みたいなことがテーマなので、主人公がスーパーヒーローではいかんわけだが…。続きを読む
投稿日:2024.03.21
うゆた
このレビューはネタバレを含みます
鎌倉時代、大姫入内を巡る話。「鎌倉殿の13人」が好きだったので大まかな人間関係もイメージしやすく、すんなり物語に入れた。 大姫の心の内が少しずつ見えるにつれて、物語が一気に動き出す。 母子関係は難しい。ここで描かれている大姫と政子の関係は現代でも通じるところがある。難しいというか、健全でない母子関係が招く悲劇。政治的要素が絡むとは言え。 桂の「救いの光を見せずにいて下さればよかった。」の一言が心に重たく響く。でも、大姫の心が動いたことはとても大切なことで、彼女が生きた証になったと思う。
投稿日:2024.02.28
meibin
4.0 面白かった。昨年の大河ドラマを思い出しながら読むと面白さ倍増。大河の政子は相当優しく描かれていたことが良く判った。大江広元は大河のイメージの通りかな。この作者、もっと読みたい。
投稿日:2024.02.18
miyous
大姫を入内させるべく教育する周子。会話すらできずにいたが大姫のことを知るにつれて親子の確執や大姫の心の繊細さが入内を難しくさせていることに気づくが、何もできないまま大姫を失う。 優しすぎるのも生きてい…く足かせになるんだなぁと思う。が政子相手では従うしかないのかも知れない続きを読む
投稿日:2023.05.03
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