【感想】覇道の槍

天野純希 / 時代小説文庫
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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ブクログレビュー

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  • kitano

    kitano

    このレビューはネタバレを含みます

    三好元長(三好長慶の父)の物語である
    戦のない安寧の世を作ろう・・・信長物と同様の志

    宿敵細川高国が細川澄元と家督争いをする中で祖父
    三好之長を弑され阿波で主君の子六郎(後の晴元)
    と足利義賢(後の義維)の成長を待つ元長
    三人は兄弟の如く育つが年若のため焦る六郎が空回
    り、兄とも慕う元長の大きさに嫉妬を覚えて悲劇に
    繋がる(三好本家を奪おうと対立する同族もいる)
    物語を進めていくのに便利アイテム忍者w
    戦場で助けた久一郎がラストに松永久秀として出て
    来る(ネタバレなので内緒である(-。-)y-゜゜゜)
    登場人物が凄い
    忍びに諸国同姓を探らせる元長に高国が香西元盛を
    誅殺した知らせがあり丹後蜂起で雌伏の時が終えた
    (丹後の有力国人波多野植通の弟・柳本賢治の兄)
    丹後守護代内藤国貞の離反を画策、洛中一揆を扇動
    (フィクションです)
    桂川の戦いで将軍義晴共々高国を都落ちさせて堺へ
    着いた六郎の元に悲劇を起こす元凶の可竹軒周聡が
    毒を吹き込む「(元長と)主従の別をわきまえよ」と
    他にも六郎の御前衆(三好神五郎・木沢長政・茨木
    長隆)と元長派で公方府は対立し争いが尽きない

    結局、六郎の小さな嫉妬心が肥大して争いとなり、
    一向一揆を引き起こしたものの暴走してしまい本人
    も淡路へ落ちぶれ、阿波の三好長慶が親の仇である
    六郎(晴元)を救う皮肉な運命になった(´・ω・`)

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    投稿日:2022.03.22

  • wisteria0609

    wisteria0609

    三好元長の小説。理想だけでは、新しい世は作れない。そして、油断大敵。侮ってはいけない。人生は有限なのだから。

    投稿日:2020.10.25

  • 国中千鶴

    国中千鶴

    素敵な人物を知れる作品でした。
    →https://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-12156284082.html

    投稿日:2019.10.31

  • hanaken1219

    hanaken1219

    織田信長が登場する二世代くらい前の時代ですね。応仁の乱から織田信長登場までの100年くらいはあまり馴染みのない時代だからか、キャラが立ってくるまでに時間がかかった。
    しかし、後半は一気に読ませる。
    ント血で血を洗うろくでもない時代。人間の嫉妬というのは恐ろしいものよ…。まあ、史実とはだいぶ異なっていると思いますが、読ませる物語に仕上がっています。続きを読む

    投稿日:2018.01.29

  • RAM

    RAM

    天野さんの作品は、堅苦しくなくて、かつ登場人物たち、ひとりひとりに心が込もっていて好きだが、今回ばかりは複雑な戦国の夜明けと呼べる室町末期を描くのはハードルが高かったかも知れない。一回読んだだけでは話が理解出来ない。主人公の三好元長をはじめ、一般的に有名な人物が殆ど出てこない本作は上級者向けかも。続きを読む

    投稿日:2017.10.04

  • ボマルツォ

    ボマルツォ

    実は気の進まない室町末期というか、戦国時代直前あたりの名前の似た足利将軍や、豪族レベルの武将達がわさわさ出てきて、ゴチャゴチャ勝ったり負けたり騙したり騙されたりするパターンのやつ。わかっちゃいたけど、作者に期待して読んでみた。つまらなくはないし、前半、中盤までそれなりに興味を持って読めたけど、やっぱり最後は息切れしてしまった。作者は悪くない。室町がいけない。続きを読む

    投稿日:2017.06.30

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