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小川榮太郎 / 飛鳥新社 (10件のレビュー)
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総合評価:
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hanon
積ん読が増えてしまうけどこれを見なければ読まなかっただろう作家さんと出会える。 宮本輝さんや古井由吉さんは読んだことがなかったけど積ん読リストに入れました。あと、この作家さん合わないかもなーと思って一…〜二作で読むのやめてた人でも、高評価なのだけもう一作読んでみようかなと思いました。 好きな作家さんが酷評されてる可能性はあるのでそれは割り切ったほうがいい。評価は好みが大きいと思うので、全部は鵜呑みにせず、参考程度にすれば良書だと思います。続きを読む
投稿日:2023.09.19
あぽろちゃん
このレビューはネタバレを含みます
ブクログと同じでどういった評価をするかはそれぞれ。辛辣に評価してるのが特徴ですかね。言いたいことも分かるけど好みがハッキリと分かれすぎてて嫌いな人の作品は表現が酷い。 ☆5の作品を自分は殆ど通ってきてないので何冊か読んでみようと思った。知らない作品を知る事ができる本。 本作とは関係ないけど挿絵の作家さんの似顔絵が特徴を掴めて味があってどれも好き。
投稿日:2022.09.18
teeego
エンタメ系と純文学からそれぞれ50人合計100人を選出し、505作品の評価を下した、面白い小説を探すためのガイドブック。 よくもこれだけの作品を読破し、それぞれを短いながらもまとめ上げ、百点満点方…式でランクをつけたことに対して、脱帽すべきであり、これらの内の未読の作品については、食指が動かされてしまう。 作家自身に対してもコメントも辛辣なところや、真の意味での期待感を込めてのものもあるも、単に好悪の感情で評価しておらず、また例えそういったところがあろうと、同一の作家のある作品と別の作品とでは評価が異なっていることから、作品自体への自身の判断基準にブレがないところは素晴らしい。(よくよく評価にあたって、有名や話題の作家が書いたものは評価が高いとしてしまいがちなところがあること自体が間違いで、あくまでも評価すべきは作家でなく作品そのものでなければならない) さらに賞を取った作品でも疑問を呈しているところもよい。 敢えて言うならこれが「面白い」小説のガイドブックとなるかは、生来の読書家でないものにとっては悲しいことに難しいのかもしれず、素晴らしい小説のガイドブックとした方が近かったかもしれない。続きを読む
投稿日:2022.07.23
zippin
現役作家の書いた面白い小説とは何かを、著者の目線で評価したガイドブック。 主眼は、素人レペルの作家や仕事と、プロのそれを、まずは弁別すること。 普通の読者として面白いと感じられる作品を面白いとはっきり…認定すること。 そう言い切った上で取り上げられた作品は100人の作家の505作品。 評価対象は、作家としての実績がある現役の作家に限定し、エンターテイメント、純文学からそれぞれ50人。 作品の評価の合間には、結構辛辣な内容のコラムが挟まれる。 . . . 『著者からみて、そもそも小説としての水準に達していない作品が軒並権威ある賞を受賞していることである。 作家、編集者らは、近過去の文学作品をきちんと読んでいるのだろうか。』云々。 . . . . エンタメ系の作家は全部知っていたが、純文学系は初見の作家も2割ほどあり自分の読書傾向が、エンタメ重視というのが露呈。 近代文学の文学的良さを理解出来ないワタシには、本書の評価は正直合わなかった。論評にて頻繁に比較対象とされた吉田健一や古井由吉自体を知らないし。 如何せん、自分の好きな作品が、結構な確率で、歯に衣着せぬ物言いで酷評されているので正直悲しい。読了後の感動は自分的には嘘ではない。いくら文芸的に低俗であろうと、読んで結果として面白い!と思えたのならヨシとしたいのだが。 とか言いながら怖いもの見たさ的に、本書で評価対象に入ってなかった自分の好きな作家だったら、著者にどのように語られるのだろうかというのも気になる。例えばエンタメ系なら、逢坂剛、高橋克彦、皆川博子、原尞、純文系なら、五木寛之、乙一、桜木紫乃あたり。 折角なので、本書にて高評価だった未読の作品には何作かは試してみたい。その上で本書の評価をあらためてしてみたい。続きを読む
投稿日:2022.05.21
kazuhisachiba
一見下世話な週刊誌的視点で作家を揶揄するような内容と思いきや,面白さ,そして日本文学の衰退という観点で,近年注目されている作家達とその代表作を語る.単にエンターテインメントとしてではなく,日本文学の将…来を憂い,日本文化への警鐘になっており,そのまま読んで捨てるには重いテーゼを突きつけられている.続きを読む
投稿日:2022.04.05
イケダケンジ
福田和也氏の試みを更新するブックガイド。 カズオ・イシグロの評価が非常に高い。福田氏と比べると、村上春樹には厳しい。朝井リョウや西加奈子に容赦ない。いろいろと面白い。綾辻行人や米澤穂信ら、ミステリ系…の人々が抜けているのが気になった。古川日出男、道尾秀介とか、あとはいくつか歴史小説家も。なぜないのか、、。 また、男性作家の描く男のエゴには甘い印象。ぜひ、斎藤美奈子さんにも、同様の本を出してほしいところだ。例えば、ノルウェイの森の採点。続きを読む
投稿日:2022.03.17
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