【感想】ラジオ報道の現場から 声を上げる、声を届ける

澤田大樹 / 亜紀書房
(9件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • dai-4

    dai-4

    これはどこからのピックアップだったか…?おそらく、繰り返し名前の出る、荻上さんや武田さんのオススメだった可能性が高い。時間があれば、というか時間を作ってでも聞くべきと思えるラジオ番組は少なくない。本書でも触れられているように、メディアの中では存在感が薄い、でもだからこそ、小さい声を掬い上げる力に秀でている、という特性によるものだろう。森・安倍・菅という、歴代首相3人を怒らせた逸話が紹介されているけど、ワースト3といって差し支えないメンツだけに、胸のすく思い。これからももっと声を上げ続けて頂きたい。続きを読む

    投稿日:2022.06.29

  • ばきちゃん

    ばきちゃん

    ラジオ報道というのを初めて知った。ラジオ独自の取材ってあったんですね。最近、政治家の記者会見が、まぁ政党によって全然違うのでしょうけど、
    特に首相とか大臣が、質問にも質問者にも制限設けてて、ちゃんと答えないというのを目の当たりにしてたので、なんか裏の様子がわかったというか、とでも興味深く読みました。と同時に、インパクトある映像とは別のところでの報道。ラジオの良さを教えてもらって、世界が広がった気がしました。続きを読む

    投稿日:2022.05.14

  • jinmin

    jinmin

    絶滅危惧職種・ラジオ記者の奮闘記。

    著者のようなラジオの作り手が、「聞くだけ」という制約を逆手に取った取材・伝え方をしてくれているからこそ、音だけなのに香りや現場の緊張感まで伝わってくる番組が出来ているのだと感じ入った。

    澤田さんのようなラジオ人に感謝しつつ、今日もチューナーのスイッチを回すとしよう。
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    投稿日:2022.03.13

  • blackkitty

    blackkitty

    このレビューはネタバレを含みます

    評価の前提として、TBSラジオを日ごろから聴いていること。
    自分の負の要素も認識して書いているので、一定の信用はできるかと。

    P10 ラジオはマスではない。
    P30 配偶者を「ヨメ」でお叱り。わたしは、「主人」と呼ぶ人に違和感を感じます。
    P74 ラジオ記者の地位が低い。記者はともかく、国政選挙の速報番組においての自民党総裁インタビューが、受けない→ラジオ各社まとめて代表で、というのが何回か続きました。岸田総裁は単独で受けましたけど。ただ、本文では言及なし。
    P83- 森委員長(当時)の女性蔑視発言。オリンピックという組織を具現化した、いかにも言いそうな人が言いましたよね、という感じでした。女性というより、自分の意見の障害になるのを、このときはたまたま「女性」と言っただけだと思っています。それから、辞任させて勝ったみたいな気分に浸っていますけど、解任してこその組織じゃないんですかと。初期に同調した人たちも同罪でしょと。要は、オリンピック=戦争と考えるとしっくりとくるのです。
    P121 大江麻理子さんは、現在というか当時もアナウンサーではありません。元ではありますけど。テレビ東京のアナウンサーのコーナーにお名前はありません。
    テキストは本のとおりですが、私の感想だと、かなり怒っていておどろいたのをおぼえています。
    P153 マチズモなんて言葉、はじめて知りました。ボーイズクラブがボーイズ・ラブに見えたのは、わたしです。
    P154 戦後に女性参政権が認められたときの衆議院議員が39人だそうな。

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    投稿日:2022.03.04

  • 油ギッシュタマゴ

    油ギッシュタマゴ

    実を言うとラジオの国会担当記者が書いた本なんて難しそうで最後まで読み切る自信がなかった。
    読み始めてみると政治の話だけでなく、自身の生い立ちやTBSラジオに入社してから新人時代の話、TBSテレビ・ラジオ局の内部事情、そして東日本大震災、東京オリンピックのときの話。飽きることなく最後まで読めました。
    様々な経験をして今の澤田記者がいるのだなとあらためて認識した。
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    投稿日:2022.02.26

  • sabajinshil

    sabajinshil

    TBSラジオの番組をよく聞いているが、その中でよく取材内容を伝えてくれるラジオ記者。
    知らなかったが、ラジオ記者というのがいること自体が珍しいそうで、それがいるのも3社だけとのこと。

    澤田さんは去年、オリンピック組織委員会の森会長(当時)の発言、振る舞いに対して、本人に向かって率直に意見を言ったことで注目された。
    ラジオを聴いていても、その取材への熱量、真摯な姿勢に敬服することは多い。

    それでありながら、ただ物申す!という感じの方でもなく、いろんな人の声を聴いて助けも得ながら、行動につなげる普段の姿勢が素晴らしい。
    この本ではその行動がどういう背景から育ってきたのか、普段どのような思いで取材に臨んでいるのか、実際の取材例を通して書かれている。
    取り上げられているテーマは森会長の一件だけでなく、オリンピック開催をめぐるその後、コロナ、男社会、東日本大震災、沖縄の基地問題など。

    本人のことを知らなくても、テレビのニュースではなかなか伝わらないニュースの裏側、伝えることを使命とする澤田記者の思いが存分に盛り込まれていて大好きな1冊。

    タイトルにあるように、声を上げること、そして届けることの重要性を改めて認識する。
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    投稿日:2022.02.14

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