【感想】頼朝と義時 武家政権の誕生

呉座勇一 / 講談社現代新書
(23件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • Richie.

    Richie.

    2022年大河ドラマの時代考証担当(途中降板)による解説本。頼朝の挙兵から義時死去までの通説を、吾妻鏡や同時代の日記などの史料、各研究に照らして検証している。大河ドラマを観た人なら楽しめるはず。

    投稿日:2023.07.13

  • 『教員のすゝめ』

    『教員のすゝめ』

    このレビューはネタバレを含みます

    鎌倉時代に興味があってどっぷりと浸かりたい人におすすめしたい一冊。

    呉座先生の論旨だけでなく、過去の研究動向がしっかりと整理されているので、これから歴史学で卒業論文を執筆する人にも書き方の参考になるかと思う。

    源頼朝はあくまで貴族社会出身であることを踏まえ、一貫して朝廷権力との協調路線を貫いたこと、頼朝以降の朝幕関係は幕府の朝廷権力侵略ではなく、朝廷側の幕府依存等に原因があるとする説は鎌倉時代を理解する上で大きな意味があると思う。

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    投稿日:2023.06.20

  • リン/タロー

    リン/タロー

    オーディブルで読了。
    頼朝流刑から始まって義時死亡で終わる。鎌倉殿の13人と同じ構成と思ってよい。
    とういうかほぼ鎌倉殿の復習として読んだ。概ね同じ解釈をしているので容易にドラマの情景を思い浮かべることができる。ただし所々吾妻鏡の著述に対して、恣意性が入っていることを指摘し、劇的な部分を割り引いた解釈をしているので、そこはドラマとは(当たり前だが)違う部分である。続きを読む

    投稿日:2023.05.16

  • mountaineer

    mountaineer

    P312 承久の乱の歴史的意義

    朝廷や院政、荘園制といった政治、社会体制を否定しなかったものの、幕府の権益は拡大し、朝廷は固有の武力を失い戦力不保持を強要された。
    それまでは朝廷が独自の軍事力を持っており、その軍事力をもって後鳥羽上皇は挙兵した。しかし挙兵してみると従軍する武士は少なく、在京御家人をはじめ幕府方に付く者が多かった。ここで後鳥羽上皇は三浦義村を寝返らせることを画策していたようだが失敗。御家人筆頭格でもあった三浦が幕府方に付いたことは、他の御家人にも影響を与えた。

    天皇制の形式化、武家政権の誕生が北条家をたどることで見えてくる。あと三浦義村の存在の大きさを改めて知って驚いた。
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    投稿日:2023.02.21

  • 改野由佳

    改野由佳

    鎌倉殿の十三人を楽しく見終えてから読みました。三谷幸喜さんが、ほんとによく考察されて書かれたんだなと分かります。ちょっと難しいけど、この本自体も諸説をよく比較されていて、為政者の歴史操作というかメディアコントロールについても考えてしまいます。続きを読む

    投稿日:2023.01.14

  • 月猫夕霧

    月猫夕霧

    大河ドラマの監修者になるはずだった呉座さんによる鎌倉殿の時代のまとめ。基本的に呉座さんはもう少し後の時代の方が専門なので先行研究を読み比べて妥当と思われる説を紹介しながら順に時代を追っていくという書き方になってます。そのため極端な説に偏るところが無く、歴史の展開が分かりやすいです。
    正直、呉座さんの著書にしては攻撃的なところが殆ど無くて(全く無いとは言ってない)物足りなくも感じますが……
    続きを読む

    投稿日:2022.08.05

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