【感想】矢野くんの普通の日々(5)

田村結衣 / コミックDAYS
(1件のレビュー)

総合評価:

平均 5.0
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ブクログレビュー

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  • 『黒犬』の優樹(2)

    『黒犬』の優樹(2)

    このレビューはネタバレを含みます

    ぐはぁ、今回も癒していただきましたッッ
    ここんとこ、良い意味で殺伐としていて、漢臭さ全開の『終末のワルキューレ』や『花の慶次~雲のかなたへ~』、そんで、『[新装版]サンクチュアリ』を読んでいたもんだから、余計に、この『矢野くんの普通の日々』(5)は既刊以上に癒して貰えました。
    良い漫画の読み方ってのは人それぞれだけど、私的には、こうやって、ヘビー系とライト系を交互に読むのが良いようです。
    そもそも、この『矢野くんの普通の日々』は、表紙からして、矢野くんの、えもいわれぬ色気が滲み出ていて、本編への期待値が高まり、なおかつ、本編がしっかりと、その期待に応えてくれるのが嬉しいですよね。
    この(5)では、ついに、(1)から読み手が気になっていた眼帯の秘密が明らかになりましたね。
    まさかの真相だったので、最初は唖然としてしまいましたが、これはこれで、矢野くんのピュアさを、これ以上ないほどに証明してくれていました。
    そんな矢野くんの心に刺さっていたトゲを、吉田ちゃん達が友情パワァでブッこ抜いて、矢野くんの苦しみを軽くした展開も、実にアオハル感MAXでした。
    この(5)では、矢野くんと吉田ちゃんの恋愛模様にも、グッと来ました。スローではありますが、むしろ、二人らしいペースで、見ていて安心できます。まぁ、私の場合、告白から合体までは、あまりにも早すぎる成人向け漫画を読みまくっている影響かも知れませんが。
    吉田ちゃんが、矢野くんそっくりなアイドルにどハマりした事で、矢野くんがアイドルっぽい動作をかまし、吉田ちゃんを致死レベルでドキドキさせる展開や、矢野父と共に猫カフェへ行き、なおかつ、矢野母と初対面したり、泉ちゃんが自分が羽柴くんに抱いている感情の正体に気付いたり、田中の純朴さがメイちゃんのモヤモヤを晴らしたり、と良いアオハル成分を供給してくれました、この(5)は。
    次巻は、学生時代の参大イベントの一つである修学旅行。一体、どんなアオハルイベントで、私の心を癒してくれるか、楽しみだ。田村先生、すんません、期待させていただきますッッ

    この台詞を引用に選んだのは、こういうアオハル感マシマシな友情は、30を超えたお兄さんには眩しいなぁ、と萎れそうになってしまったので。
    大切に想っているから嫌われたくないってのは、人として当たり前で、嫌われないために距離を置こうとするってのも、当然の発想かも知れない。
    けど、その優しさから来る考えと行動が、却って、相手を傷付ける事も多い。
    何が正解なのか、は誰にも分からんが、離れたくないって思っているなら、離れるのではなく、一歩前に距離を詰める勇気を持つ、それが大事なんだろうな。
    「矢野くん、気付いてる?矢野くんは、岡本さんや私たちのために避けてたのかもしれないけど、矢野くんに関わりたくないなんて、誰も少しも思ってないの!」
    「・・・ごめん・・・みんなは、こんな僕に、たくさん構ってくれて・・・そんなみんなに気味悪がられてしまったら・・・とか、面と向かって嫌われるのが、怖くて勝手に避けてた・・・だけど、吉田さんたちと出会ってから、毎日が本当に楽しくて・・・もう、みんながいない高校生活は考えられないや・・・迷惑をかけないようにするから、もし、許してくれるなら、これからも仲よくしてほしいです・・・」(by吉田清子、矢野剛)

    もう一つ、紹介を。
    これは、グッと来たっつーより、岡本ちゃん、頑張れ、と応援したい気持ちの方が強いな。
    ちょっと、自分を落とし過ぎる節はあるにしろ、悪い子じゃないし、可愛い。
    きっと、気持ちの持ちよう一つで、友達を作る事が出来るさ。
    彼女のコイバナ、今後、あるんだろうか・・・個人的には読みたいッ
    「・・・・・・私も・・・矢野・・・」
    「え?」
    「・・・矢野みたいにっ、楽しい高校生活を送れるように・・・私もがんばる!」(by岡本、矢野剛)

    そんで、もう一つ、紹介を。
    もう、これはホント、矢野×吉田、最高と思わせてくれるもの。
    ナイスカップル!!
    「もしかして、今までのは全部、アキラくんの真似?」
    「ベイ・・・吉田さんが・・・『アキラくん』に夢中になったと思ったら・・・なんというか、焦ってしまって・・・」
    「・・・それって、つまり、し・・・嫉妬したっていうこと!?」
    「はっ、そういうことか!」
    「・・・・・・」
    「・・・あのね、私がなんで、アキラくんのことが気になったかというと、なんとなく少し、矢野くんの顔に似ていたからで・・・」
    「似・・・?」
    「本当は、矢野くん本人の写真を壁紙にしたいけど、勝手にするのは申し訳ないから、代わりに似ているアキラくんの顔を壁紙に設定してみたり・・・」
    「え・・・えっと・・・それは、つまり・・・」
    「私はずっと、矢野くん推しってことだよ」
    「・・・!『おし』・・・とは・・・」
    「そういうところも含めて・・・!」(by吉田清子、矢野剛)

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    投稿日:2023.09.10

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