【感想】東京脱出論

藻谷浩介, 寺本英仁 / ブックマン社
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 匿名希望

    匿名希望

    鳥取県にある邑南町。高齢化率43%で主要産業は農業。
    A級グルメの街。

    筆者は邑南町の公務員の寺本英仁さんとの対談を通じて、地方の魅力や東京一極集中の怖さを説く。2020年秋頃の出版なので多少古い部分はありますが、東京一極集中の怖さは変わらないと思いました。疫病が発生したら逃げ場のない状況は特に映画の様なパンデミックを想像してしまいます。
    邑南町については人口1万人あまりの街だからこそ、ひとの顔が見えてくる。
    本作では日本のコロナ禍という事で日本全体を一括にすることに警告を鳴らす。地方の方が人口の制約もありコントロールしやすいのかもしれません。
    また地方では医療崩壊が起きにくいことも、人の顔が見えているからこそなのかもしれません。

    勿論、東京の魅力も大切だと思いますが大切なのは中庸の考え方なのかなと思いました。マスコミによる情報に踊らされるのでなく、自分の目で見て考えることも大切かなと。
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    投稿日:2021.05.04

  • kimukeng

    kimukeng

    地方での生活の良さをアピールしている本。都会が良いか地方が良いかは、人によって考え方が違うのが当たり前なので、どちらが正しいという事は無いが、田舎で暮らす自分にとっては、著者の意見に同意である。

    下は完全な私見。
    特にコロナ禍となり、在宅勤務が当たり前になった今、人口密度の高い東京に全く魅力を感じられない。人間の慣れとは恐ろしいもので、便利な生活が当たり前になると、周りの人より良い生活をしたいと更に上の生活を求めるようになる。
    田舎の生活が当たり前になると、特に不便を感じる事なく、自然も多いせいか、すごく住みやすいです。
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    投稿日:2021.04.03

  • kiyop92

    kiyop92

    コロナ禍は地方のチャンス。従前の地域活性化は都市部との交流を目指していたが、交流でなく地方への移住、業務の移転で都市部が衰退していくのが現実になりそうだ。

    投稿日:2021.02.23

  • ucym100

    ucym100

    p51 今の県は明治時代にいろいろ変更の末にきまったもので、それ以前に1000年以上続いていた旧国(武蔵国、相模国など)のほうが、意外にいまでも実態を伴っています

    p53 東京は氷川神社が多い その本社はさいたま市の大宮にある 大宮という地名は、出雲の国の大社と対になるもので、祭神はどちらも大国主命

    p56 循環参照 群衆が騒いでいるから、この機会に視聴率を稼ごうと番組を増やす。群衆もテレビに煽られてますます騒ぐ
    情報や物体が相互に参照しろと言い合ってループ状になり、答えがでない状態のこと、ここを参照しろといわれたさきには、別を参照しろと支持があり、いつまでたってもゴールにたどり着けない

    p66 理由は一つでなく複合している。その中の有力な一つが、人や建物が密集しているほど、感染の危険が高まる

    p71 欧米経由のウイルスは、もともとは中国起源で同じですが、DNAが少々変異しています。その中にも、鴎友経由、米国東海岸経由、米国西海岸経由と3種あるようですね

    p78 人間が共同主観のみで動く、「皆が怖がるものだけを怖がる」 間主観、相互主観
    フッサールが提唱。「正しい」と皆が思っていることは、皆が「正しい」と認めているから正しいに過ぎないという考え方

    p103 自給自足、物々交換、恩送り

    p112 ここからは、ドイツやスイスのように地域内でお金を回せる田舎と、日本の多くがそうであるように回せない田舎とで、差がついてくるのです

    p150 戦後の大都市の急成長で一番儲けたのは都会の家主です

    p201 マスコミと一般人が、お互いに循環参照して、共同作業で思い込みを強めあっている

    「事実に関心はない、自分と同じ意見が語られるのを聞きたい」という人が多いわけです

    p202 必ず100人に一人くらいは、「なぜ藻谷は自分の意見をおしつけるのか」と起こる人がいます。さんざん数字をみせて、そこから見える事実を説明しているのですが、まあ要するにその事実が、その人自身の思い込みと合わないわけです。彼らは、「自分の思い込みがすべて」という世界に生きていてい、数字の示す客観的事実には最初から興味がない
    思い込みは大衆社会の「神」なのです

    p203 部分最適でしか考えず、手段と目的が転倒するという、日本人の繰り返すお家芸ですね

    p212 今回わかったのは「過密自体がリスク」ということ、「たくさん人がいればいるほど実はシステムが機能しなくなってしまう」ということ。前者を裏返せば、田舎を「過疎」だというのは過密の東京からの偏見で、田舎こそ「適疎」だったのです。後者はようするに、東京はもう「船頭多くして船山に登る」だということですね

    p241 「何かが変わったから、自分が変わるなんてことはありません。ですがしかし、あなたが自分を変えれば、それはあなたにとっては明確な変化です」
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    投稿日:2021.02.10

  • はる

    はる

    島根県邑南町はコロナ出ていないのかなあ。人口一万人だから一人ですと大変。都会の方がいいと思います。ネットがあると思うが、送料などかかるし

    投稿日:2021.01.15

  • Tessei Hosokawa

    Tessei Hosokawa

    ・ドイツやスイスみたいに地域内でお金を回せる田舎と、日本の多くがそうであるように回せない田舎とで、差がついてくる。

    ・田舎を「過疎」だというのは過密の東京からの偏見で、田舎こそ「適疎」

    東京にたまに行くくらいがちょうどいいなと改めて感じる。オンライン対談という手法で本が完成されているのがユニーク。続きを読む

    投稿日:2020.12.13

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