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葉室麟 / 時代小説文庫 (6件のレビュー)
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honno-遊民
著者の作品の主人公はいずれも、己の信じる道を真っすぐに進み、その生き方に清々しさを感じ共感を覚える。 しかし、本書の主人公だけにはその思いを持つことにためらいが。 人斬り彦齋は、神の託言によって人を斬…るという。 それはすべて攘夷のためで、国を思い大義に殉じるというが、現代の目から見れば神がかり的で、どうにも納得できないのは、読書子だけだろうか。 井伊大老を倒した桜田門外の変には、確かに歴史を転換し前に進める意義があったと思うが、彦齋の佐久間象山暗殺はただのテロとしか思えないが。続きを読む
投稿日:2022.07.02
浩太
幕末の4大人斬りだそうだが、熊本ということもあるのか他の3人ほど知られていない。「るろうに剣心」のモデルだそうだが、全くこの本を読むまで私も知らなかった。坂本龍馬、西郷隆盛と他の人斬り3人は絡んでいる…ので、他の本でも良く見かける。 人斬り彦斎は神託で占って相手を斬ったり、維新後も尊王攘夷の意思を変えずにいる。それが他の人斬りと違うところであるが、頑迷過ぎて読んでいても息苦しくなってくるほど。明治維新のゴタゴタもあり、スッと読むのが難しい。続きを読む
投稿日:2022.02.18
のりのり
テンポよく史実に基づいて話が進むので、とても読みやすく頭に入りました。しかし、考えていることは現代とさほど変わらないのに、やることは人斬りというのが付いていけません。現代でよかった
投稿日:2021.09.26
masato
実在の人物、河上彦斎の半生を描いた物語 るろうに剣心のモデルになった人物とのこと しかし、本書の評価はいまいち... やっぱり、史実をベースとした物語は、伝記やWikiを読んでいるようで、人物に感情…移入ができません。 ストーリとしては、幕末、尊王攘夷の志士として、「人斬り彦斎」として恐れられた漢の物語。 九州肥後の熊本藩茶坊主の河上彦斎は宮部鼎蔵に師事し、そこで、生涯にわたり魅かれ合う女性・由依と出会います。 彦斎は尊王攘夷の志士として佐久間象山を暗殺をはじめ、佐幕派の者たちを斬っていきます。 彦斎が人を殺める基準はあくまで、神託に従うというもの。 途中、由依とのロマンス、沖田総司とのチャンバラありとエンターテイメント性もありますが、やはり厳しい(笑) そして、明治維新後も攘夷にこだわり、最後にはとらわれ、処刑されることに。 自らを曲げず、あくまで自らの志に殉じた河上彦斎。 ちょっと残念でした(笑)続きを読む
投稿日:2020.04.05
haji07-2020
3月-7。3.0点。 幕末の物語。肥後藩の武士、尊皇攘夷で天誅を与え続ける、人斬り。ある女人と通じながら、幕末を生きていく。 うーん、説明文が多すぎて感情移入が難しかった。
投稿日:2020.03.13
koochann
肥後の人斬り・河上彦斎という人物が実在とは知らなかった。「人斬り抜刀斎」として、土佐の岡田以蔵、薩摩の中村半四郎、田中新兵衛と4大人斬りと言われたという。 この人物の他3名との邂逅の場面が痛快!また新…撰組の沖田総司との立ち合いも迫力満点の描写。同郷の由依との心の通い合いが微笑ましく、2人の情事の場面の書き方が奥床しく魅力的である。続きを読む
投稿日:2019.07.10
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