【感想】ウィトゲンシュタイン、最初の一歩

中村昇 / 亜紀書房
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • jerico

    jerico

    ウィトゲンシュタインについて、まさに最初の一歩となるような、分かりやすく解説した一冊。
    それでも一回読めばわかるものでは無いんだけども。

    投稿日:2023.12.13

  • 明烏

    明烏

    このレビューはネタバレを含みます

    刻復習シリーズ第二弾

    ウィトゲンシュタインの思想を前期から後期まで分かりやすく説明してくれる超良書。
    前期(論考時代)の哲学は理屈っぽく正直理解が大変な部分があるのだが、本書はサラッと流して後期メインで話してくれる。「家族的類似」や「言語ゲーム」なんかは哲学入門としても非常に分かりやすいだろう。

    個人的に「確実性について」が抜けていたせいで、後期の土台を何としているのかがずっと不明だったが、「蝶番命題」の説明なのでようやく分かった…。早く読んでおけば良かったね…。

    後期ウィトゲンシュタインのスタンスは徹底した(日常的という意味で)現実主義だ。魂など証明のしようもないもの、存在という驚きに対する態度、我々の「当たり前」からスタートし、深遠な思考を経て「当たり前」の風景に戻ることができる。
    少しカッコつけて言えば、彼は再び「ハシゴを投げ捨て」ることを徹底したのだ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.03.15

  • きょん

    きょん

    今まで読んだヴィトケンシュタインの本の中で一番わかりやすい!これをきっかけにもっと固有名詞のある本もチャレンジしたい。

    投稿日:2023.02.20

  • itomona

    itomona

    ウィトゲンシュタインの言葉を導き手として、世界や私や言語についてラディカルに(哲学的に)とらえる手本を示しているかのように見える。最後のあたりのデリダ、ハイデガー、フロイトらの思想との関係についた触れた部分も面白かった。続きを読む

    投稿日:2022.08.19

  • tamaqui2017

    tamaqui2017

    もっともわからないことは、世界の存在。

    言葉の意味は私用。わたしの考えている言語の意味は自分仕様である。他人にはわからない。

    本物の持続を持つ語、「指差す」など
    持続を持たない語、「覚えている」など を持続を持つ語と勘違いが起こる。

    行為そのものは背後になにも連れずにいきなり登場する。というのが行為のありかた。

    疑うためには基盤がいる。
    疑いの背景には「信じる」がある。

    その信じるは信じるということを意識しないぐらい受け入れていること。

    基盤そのものがかわることを「パラダイム・シフト」という。

    もっとも肝心なことは普段はふれない。

    言語は人間の内側と無関係。

    われわれの存在に深く関わる「絶対的なもの」を表現することはできないのが言語。

    いったん私になるとそれ以外の可能性はなくなる。

    世界があり、私という比類ない背景があり、その私が使う言葉がある。これらは私には手が出せないし、隔絶している。

    内に意味があってそれを語で表現しているわけではない。意味などなくても会話は進む。

    私の考えている言語の単語は喋る人だけにしかわからない。私的な
    ものは言語化できない。

    恋人、友達など言葉が先にあるからその関係にはまらないことに悩む。

    会話では話した後にしかその内容を確認しない。

    行うことを行うだけ。そこに行為者は存在しない。行為そのものが背景になにも引き連れずにいきなり登場する。これがわれわれの行為のありかた。

    なにもかも信じるという土台に立ってこそ、疑うことができる。

    蝶番命題
    わたしは大谷環
    地球ははるか昔から存在していた。
    日本列島がある。
    だれでも脳を持っている。
    私の両親と言っている人が実際のわたしの両親だ。など。

    他人は私という唯一無二の世界の中のただの登場人物。

    言葉は本質的に公共的で、私的領域には触れ得ぬもの。

    どんな言葉もその言葉を否定する言葉が存在してこそ意味をもつ。
    続きを読む

    投稿日:2022.06.19

  • 中尾

    中尾

    そんなわからないことがだらけの変な世界が、そもそも「ある」ということ。これはいったい何だ?どしてこうなっているのか?と考え込むのが、哲学です。

    語りえないものについては、沈黙しなければならない:
    当のことが分かりもしないのに、駄弁を弄するな。自分や共同体の思い込みによって、いい加減なことを喋ってはならない。続きを読む

    投稿日:2022.02.20

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