【感想】学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか

工藤勇一, 鴻上尚史 / 講談社現代新書
(34件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • レモン

    レモン

     校則問題を闘うことは些末なこと、と語る工藤さんのお話にぐいぐい惹き込まれていく。子どもの自律のために何ができるか、何をすべきかと考え、現場で奮闘されている。この考えが日本中の教育現場に浸透していってほしい。保護者目線で読んでもハッとさせられる文言ばかり。自律してほしいはずなのに、自立を阻害してしまっている矛盾。許可を取ったり顔色を伺ったりしている息子に、ダメダメ言い過ぎたなーと反省しきり。カーリングママなんかになりたくないのに、気づけばその方向に行ってしまっている自分が恐ろしい。子育て難しい。続きを読む

    投稿日:2024.05.13

  • みん

    みん

    身を置いてきた学校というシステム、それにあまり疑問も持たずにきた自分に辟易すると同時に、今この本を読めて良かったなと思う。
    対立軸ってキーワードが1番印象に残った。学校や職場じゃなくてもっと身近な家庭でも、安易に対立軸を持ち込んで(家族の非を感情的に責め立てたり)、それで結局何もならない、分かり合えなくてってことは多い。相手を思い通りにはできないってそもそもそういう前提であること、そして妥協点を探していけるってことはどんな人間関係でも大事なのかなと思う。
    自分の感情を押し通す、相手を思い通りに動かす、そんなことじゃなくて、もっと本質的なことは何かにいつも焦点を置いていたいと思う。
    加えて無意味なスローガンの話で、みんな本気で思ってないよねっていう同調圧力というか、そんな姿勢が内面化されてるっていうのはハッとしたというか、結構やばいなと思う。長年感じてた理不尽さ、意味のわからなさとつながった気がする。
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    投稿日:2024.04.19

  • chieleanor

    chieleanor

    今振り返ると学校で生活することはとても窮屈だったが、それはおかしなことだと思い込み、無理やり学校生活に合わせて自分を作っていたんだなとこの本を読んで思った
    日本の学校は規律と同質性が強調され、他人の利益が重視されるから自己肯定感も低くなるのだと改めて気づいたし、考える仕事ではあるものの自分で考えるのは今でもちょっと苦手
    学校のあるべき姿を語っているが、社会にも通ずるところがあり、社会人として学ぶところが沢山あった
    とある学校のコンピテンシーは会社で掲げているものに似てるし
    そして対談形式なので読みやすい

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    投稿日:2024.01.30

  • hookbookroww

    hookbookroww

    学校関係で働き初めて2年目。
    少し現場がわかってきたタイミングで読めてよかった。
    学校の範囲に収まらず、これからの社会のこと、自分のこれまでとこれからの生き方について刺さる内容だった。

    投稿日:2023.10.15

  • shionomusubi

    shionomusubi

    本書は、工藤先生と演出家の鴻上さんの対談本です。

    学校を「変えた」人として注目される工藤先生ですが、全編を通じて、工藤先生も鴻上さんも、何も難しいことはおっしゃっていません。
    大事なのは自分で考えること。大事なものとどうでもいいものを間違えないこと。
    それに、命より大事なものなんてないじゃないか。分かり合えなければ、分かり合えるまで対話したらいいじゃないか、と。
    決して精神論や根性論ではない具体的な思考プロセスが示され、非常に納得感のある内容でした。誰かに責任を負わせるのではなく、何はなくとも現場でこれだけのことができるんだよ、と道筋を示しているところが良いです。
    繰り返し読み、自分なりに理解することで、十分家庭にも応用できる内容です。
    続きを読む

    投稿日:2023.01.14

  • bajilmn

    bajilmn

    鴻上尚史さんと工藤勇一先生の対談集。演劇と教育の共通点という視点が面白い。当事者意識の必要性、他人事にするからクレームが多いなど、自分自身がこれからどのように教育に向かうのか、しっかり考え、行動していきたい。続きを読む

    投稿日:2022.12.28

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