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三雲岳斗 / 徳間文庫 (5件のレビュー)
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としゆー
ラノベでも活躍している著者の本格ミステリ。舞台となるのは水深4000mに佇む施設「バブル」 そこで発生する密室殺人にライターの鷲見崎遊と意思を持つ端末「ミドー」が挑む。SFの設定を活かしているのは前作…(徳間で出た作品)と同じだがこちらの方が本格寄り。前作は森博嗣度が非常に高かったがこちらはオリジナリティもあり特にバブルの舞台設定は良く出来ていた。トリックは無論しっかりとしていたが動機が中々に優れている。閉鎖空間という心理状態を加味した上でも出来ていると思う。願わくば続編があったらいいのだがどうかしら。続きを読む
投稿日:2023.08.13
machinobu
海洋ミステリー×人工知能AI×密室殺人、と言う感じでしょうか? 雑誌記者の鷲見先 遊(すみさき ゆとり)は、取材のため、深海4,000mに新設された海底実験施設『バブル』へ訪れる。 しかし、そこでは施…設の常駐スタッフが2週間前に謎の不審死を遂げていた... 果たして、その死は事故死か、自殺か、はたまた殺人か? 更に、滞在中に新たな事件が連続で起きる。 深海の密室という極限状況に、疑心暗鬼になるスタッフたち。この中に犯人がいるかも知れない。 遊が持つ携帯デバイスに宿る仮想人格(ミドー)とともに、真相解明に乗り出すが... 不可能を可能にする驚きの真相とは? そういうトリックもあるんですね(なるほど)。 殺人に至る動機の設定が、難しいですね。続きを読む
投稿日:2023.05.04
りり
面白かったけれど、出てくる女性が多いわりに個性薄めだったかな。設定的に今後続編があると思うので、期待したい。
投稿日:2022.10.01
meirin213
三雲岳斗『海底密室』読了。 ラノベ作家としての印象が強い著者だけれど、前作?姉妹篇の『M.G.H. 楽園の鏡像』では宇宙ステーション、本作では深海4,000mの海底実験施設を舞台にきっちり本格ミステリ…をやってのける。 物理トリックの派手さもさることながら、20年以上前に書かれた作品とはいえ水素関連技術への目のつけどころとかちょいちょい設備や機材の材質にあれこれ言及があったりとかはシンパシーを覚えずにはいられない。続編かどうかはともかくこのテイストで新作が出たりしないものか。続きを読む
投稿日:2021.10.22
馬南神空
このレビューはネタバレを含みます
深海の研究施設で連続する密室殺人事件を雑誌記者と人工知能探偵が追う、SFミステリ。『M.G.H. 楽園の鏡像』の前日譚だが、SF色はぐっと薄くて、普通に特殊設定のミステリという感じ。 ミステリとしては、よっぽどの科学マニアでなければ知らないような、所謂「一般的でない知識」が謎解きの段階で、いきなり持ち出されるので、これはアンフェアといわれても仕方がないか。ただまあ、そういうことに目くじらを立てる話ではないよな。
投稿日:2021.08.14
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