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二階堂黎人 / 講談社文庫 (33件のレビュー)
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総合評価:
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帆掛船
このレビューはネタバレを含みます
作中で蘭子さん、「この世が、すべて神の意志によって創造された物なら、神の意志の届かないものや、神の目が届かない所は一つも存在しないわ。だから、地獄や怪物や絶対悪など、神の人間に対する加護に反するものなんて、あり得るはずがないじゃないの」とか言っているけど、アナタ絶対に神様なんて信じてないでしょ、と突っ込みを入れたくなった。
投稿日:2023.09.17
大村実
二階堂黎人 聖アウスラ修道院の惨劇 まだ3作品しか読んでないが、これがなかなか良いかも。 これからも発表順に読みたいです。
投稿日:2022.07.27
うさぎ
一作目の二階堂蘭子があまりハマらなかったんですが、今回は楽しめました☆ とにかく江戸川乱歩を髣髴とさせますよねぇ。 俗世とは隔絶された女子修道院、桜の木に逆さに吊るされた首無し死体、水晶の髑髏、地下の…迷宮…あげだしたらキリがない。 昭和40年代のお話で、ネットも携帯ももちろん無し。後半までどっぷりと蘭子ワールドにハマりました! でも、迷宮を解くあたりから宗教についての蘊蓄多めでこれは苦手f^_^; 犯人を追い詰めて死なせない方が個人的には好き。でもその辺も含めて今回は楽しめました♪ いつかまた一作目も含めてじっくり再読しよう☆続きを読む
投稿日:2022.04.02
馬南神空
新本格の黎明期の諸作は、今読み返してみると、色々とアレなことが多いのだが、二階堂氏の作は当時からミステリとしてはともかく、小説としてはちとキツいという印象があった。その印象に残念ながら変わりはない。あ…る種のキッチュさはわざとやってるんだろうけど、思わず編集者目線になって「ここは刈り込め」と言いたくなる描写がダラダラと続いたり、登場人物にこれっぽっちも魅力を感じられなかったりするのは、やはりしんどい。ミステリとしても突っ込みどころが満載なんだよなあ。続きを読む
投稿日:2021.11.29
herbtea
再読。舞台は昭和44年。今回蘭子が挑むのは一年前の修道院での転落死と桜の枝に吊るされた首なし死体。相変わらずの二人ですが、密室、暗号、首なし死体に始まり、他にもいろいろ、まあ見事にいろいろ詰まっていま…す。実は初読のときは読み切るのにかなりてこずったイメージがあるのですが、今回再読だからか600ページを一気に読まされてしまいました。ラストの展開は本当に新本格を読んでる!って感じでとても楽しかったです。解説にもありますがまさしく「本格ミステリマニアによる、本格ミステリマニアのための本格ミステリ」ですね。続きを読む
投稿日:2019.06.14
tamasan7
二階堂作品は真摯にミステリと向き合って書かれているしもっと知名度高くても良いんじゃないかと思う。けれども二階堂蘭子と黎人のキャラが謎を解くだけに存在する歯車のような感じが否めない。キャラ描写より謎だ、…推理だ、という感じ。 個人的に推理小説読む上で探偵とワトソン役のそれぞれの掛け合いが好きなので、そこが残念。 本作も謎や舞台や雰囲気は最高なのに、キャラクターと推理がいまいち頭に入ってこなかった。 しかし枝垂れ桜に吊るされた逆さま首なし死体は至極美しい。続きを読む
投稿日:2018.09.29
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