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池上英洋, 荒井咲紀 / ちくま学芸文庫 (5件のレビュー)
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ハナハル
マイブーム中なので読みました。 そもそも神話や宗教チックな話が多くて、 難しいジャンルです。 読み飛ばした箇所も多い。 でも、参考なる絵も内容もありました。
投稿日:2022.04.18
月猫夕霧
西洋美術史の池上先生が、美少女の描かれた絵画の歴史的変遷と分類を解説していく本、のはずなんですが、半分以上のページに図版があるのでページをめくるたびに、あらかわいい、この子もかわいいと、ちっとも読書が…進みません。どうしてくれるw。とにもかくにも、かわいいは正義ですよ(結局内容が頭に入ってない)続きを読む
投稿日:2021.03.28
imemuy
美少女は昔から存在していた。それがお金と手間のかかる「西洋画」に写しとられるとき、彼女たちはどのように表現されるのか。 昔から愛でられていた美少年と違って、「小さな大人」「未熟な大人」から、富豪の肖像…画、神話・キリスト教の「純潔」「貞淑」の象徴、そして女の子の「可愛らしさ」そのものの描写へ… という流れがあるらしいのだけど、時代や様式の区分ではなく、細々としたジャンルに分かれて説明されていたため、時代の流れを大まかに把握するのは難しかった。でも、美術史を一ミリも知らない自分でも分かりやすい説明と、沢山のカラーページで紹介された絵画、今後展覧会に行って女の子の絵が描いてあったら、どのジャンルなのか当てはめられるくらいにはなったと思う。キューピッドやオフィーリアの神話もわかるようになったし。 ミレイ、ブグロー、ソフィーアンダーソン、可愛い。 「P.245無垢なる美少女の礼賛と、そのセクシュアリティーへの拒絶とが生み出す浮沈の繰り返しとも言えるだろう。」続きを読む
投稿日:2019.08.07
ギーディ
約240ページの中に現れる絵画の数はなんと200点。それら絵画の中で何かに対して微笑んでいたり、何かを思って虚ろな目をしていたり、これから殉教するにも関わらず毅然な態度をとっていたりと多種多様な表情を…見せてくれるのは文字通り全て"少女"であります。 本書は主に18世紀~19世紀"大人のミニチュア"から"子ども"という概念が生まれた時代に描かれた数々の絵画や彫刻とそれら時代背景の紹介となっており、宗教的テーマも教訓もないただの子ども風俗画であるファンシーピクチャーというジャンルにはじまり、「不思議の国のアリス」「聖母マリア」「聖アグネス」「ジャンヌ・ダルク」「ダフネ」「プシュケー」「パンドラ」といった有名どころから、神に仕える職業的な処女である巫女たち(ウェスタの巫女・デルフォイの巫女)や勝利を告げるギリシャの女神ニケ、キリスト教徒として育てられ結婚はしたが性交渉はなしという条件を相手に認めさせ最後には夫婦そろって首を斬り落とされた殉教聖女チェチリア、父殺しのベアトリーチェ・チェンチ、シェイクスピアのハムレットに登場する悲劇のヒロインであるオフィーリア等々挙げればキリがないほどの"少女"が登場します。 作品を手掛けている芸術家や画家のファンはもちろんのこと、上記の少女が登場する物語に興味ある方、とにかく少女を嗜好する方には大変満足度の高い一冊であるかと思います。続きを読む
投稿日:2017.08.12
骨しゃぶり
西洋美術における美少女の歴史を書いた本。西洋の美少女は純潔がその根底にある。また、現代の日本における美少女のイメージは西洋美術からもたらされたようだ。オタクが処女にこだわるのも納得がいく。 個人的に…一番面白かったのは幼く描かれるマリアの話。ミケランジェロはマリアの純潔・処女性を重視したため、マリアを若く描いた。その流れはルネサンスに続くマニエリスムとバロックの時代で顕著になり、マリアの美少女化が進む。アニメの母親は若く美しいのが多いが、その原点はここにあるのかもしれない。続きを読む
投稿日:2017.07.15
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