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田口ランディ / 河出文庫 (3件のレビュー)
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コノヒト
中途半端な気はした。地下鉄サリン事件及びオウム真理教を作者の視点で捉えた一面を、それもフィクションの形で紹介したもの、である。でしかない、とも言えそうだ。
投稿日:2022.05.18
いけたらいく
このレビューはネタバレを含みます
この人の文章はやっぱスキだな と思っていつも読んでいるのだけれど、その理由がわかったのが本書。この人はとても人間らしく、またそれを隠すことなく、名前を変えた主人公としてそれを表現する。目次もなく数字で区切られたchapterの領域が終わる終盤、そこで描かれているのは魔境。本書でもよく登場する言葉で、魔境については自分にも思い当たるフシがあり圧巻のgrooveに涙をにじませながら読み進めた。映画のエンドロールのような余韻が残る重厚な良書。
投稿日:2022.02.21
ハルモヤ
これは、死刑囚との交流という形をとった、不思議な「私小説」だった。文庫版で巻末に、執行後に追記されたあとがきがあったおかげで、現実に戻れた。人が未知なるものに巻き込まれていく感覚を疑似体験した思い。
投稿日:2021.04.14
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