【感想】感じるオープンダイアローグ

森川すいめい / 講談社現代新書
(34件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
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ブクログレビュー

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  • レレレ

    レレレ

    オープンダイアローグについて、率直に述べられている。人と人との関係について、考察の導火線への火として。

    投稿日:2023.11.11

  • はるパパ@ファミコンしようぜ

    はるパパ@ファミコンしようぜ

    Audible読了
    たくさんの気づきをくれる良著だった。
    最初は斜め読みしていたが、筆者がフィンランドでグループカウンセリングを受けるあたりから、のめり込むようにして読んだ。

    私は2年間の休職中に自死直前から心理療法のリハビリを経て社会復帰させてもらったが、そのグループワークで行った治療体験とかなり似た内容に感じた。
    それは、今も支えになっている「スキーマ療法」と「傾聴・アサーション」の2つ。これを患者同士で自己開示していったことが大きな回復につながったのだと思う。

    作者の言葉を借りれば、
    ──自分を許さないままに、許す。
    ──そのままでいい。自分のままでいい。ダメなままでいい。(中略)すると力が抜けた。
    のだ。誤解を怖がらずにスキーマ療法を自分自身の把握、対話を他人の受容と置き換えると、それをシェアすることがまさにオープンダイアログに直結していたのではないだろうか。

    ちなみに、こんなに素晴らしいグループカウンセリングの普及には大きな壁がある。まずは医師もしくは心理士など専門家を必要とする。患者同士だけではうまくファシリテートできないことが多い。ただの告白や懺悔の会みたいになると、その場は楽になっても長続きしない。
    その代償として医師の持ち時間を盛大に消費する。患者の数が限られてしまう。待合室が長蛇の列になり、なかなか恩恵に授かれない。
    この背反を克服することが日本の未来を開くカギとなる。大げさか。

    それでも、いったん体内に入れてさえしまえば、このダイアログは半永久的に、そして自分自身との対話にも使える。この手法によって今も苦しんでいる多くの方が1人でもはやく救われることを願わずにはいられない。

    ── 長く患う人は、そのぶん多く傷つき、またその間に人生が進んでいます。仮にそれらが思い込みだったとしても、そのまま時間が過ぎれば事実として記憶に残ります。それらを全部無かったことにすることはできませんし、その人生の歴史は尊重されなければなりません。

    この一文に、引きこもった人を想像した。大抵の場合、見守る側は引きこもりになった直接の要因を探るが、本当に触れて欲しいのは、引きこもって折り重なった今の気持ちなんじゃないか。たぶん、少なくとも自分はそうだったかもな〜と振り返って、その言葉の優しさにじんわり感動した。

    ──人と人がゆるやかにつながる世界
    みんなの時間をみんなで少しずつ分け合える世界になるといいな、と思う。乱文ご容赦。
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    投稿日:2023.10.03

  • MR

    MR

    ずっと気になっていた本
    オープンダイアローグとは何か 初めて聴いた言葉だったから

    対話の大切さ、対話の難しさも感じた
    子育てにも活かせる本だと思う
    もちろん職場でも

    心からの対話って実はできていなくて、チームワークを高めるためにも対話が必要で、心を開く事は短い時間の会話ではできないと感じた

    たくさんの人に読んでほしい本です!
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    投稿日:2023.09.13

  • minami

    minami

    Audibleで拝聴。
    オープンダイアローグ気になっていたので、取り掛かりによかったです。著者の方のこれまでもあらわにきけて、オープンなダイアローグでした。
    これがやれると色々いいなぁと思いつつ…

    投稿日:2023.08.30

  • みそしる

    みそしる

    ネットスラングに「隙あらば自分語り」というものがあるが、本著はまさにそれである。著者の少年時代、家族との確執、悔やみきれない記憶が多く語られる。新書を読んでいる筈なのに唐突にそういった自分語りエピソードが出てきて面食らうのだが、読み進めていけばそれこそがまさに著者によるオープンダイアローグの実践であることに気づき愕然とする。他人の自分語りを聞いているつもりが、いつの間にかオープンダイアローグの現場に立ち会っていたのである。なんと鮮やかな構成だろう。続きを読む

    投稿日:2023.07.05

  • rosy

    rosy

    オープンダイアローグについて、著者が受けたトレーニングでの体験に焦点が当てられおり、ドキュメンタリーのように読むことができた。
    トレーニングに参加することを通じて、様々な気づきや感情が生まれていたのが興味深かった。それは、オープンダイアローグの治療的な効果にも繋がるものなのだと思う。
    そして読み進めるうちに、オープンダイアローグにおいて大切なのは理論よりも、そこにいる人達を尊重して向き合い、対話を重ねようとする姿勢なのだと感じた。
    文章から、著者である森川先生の温かさが伝わって自分自身の人との向き合い方も考えさせられるとともに、オープンダイアローグをもっと知りたいと思えた一冊だった。
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    投稿日:2023.07.04

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