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伊藤クミコ / 講談社 (1件のレビュー)
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じぃじ
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表紙かわいいなと思って手に取った。 学生の青春ラブコメか、よし、うはうはして読むぞっ、 と思ったら思いの外登場人物の家庭環境が重い。うわー、重い、辛い。どちらも一筋縄じゃいかず、長期戦になりそうだし、和解なんてしないかもしれない親子関係。中学生のやわっやわな心にその問題がのしかかるのか。架空の人物なのに辛くなっちゃう。 コメディ要素はなかった。うん。青春群像劇でした。 乾くん作、二作目の転生・桃太郎おもしろかった。 乾くんすごいな、中学生で1週間であのクオリティの完成させるんだよ。物語作って完結させてるところがまずすごい。才能ぅ〜。 後半、白石さんの気持ち暴露シーンから、高橋が登場すると心の中で高橋の名を叫んでしまった。 「高橋ィイイイい」 「くっ……高橋ィ」 噛ませ犬かよ。くそ、不憫だよ。 しかも劇本番で、あれだよ?あれよ?もう告白飛び越えてプロポーズなセリフを受けるんでしょ??好きな子から。明らかに別の人に向けてると分かる言葉で。 かぁーーーーーーー!ほろ苦いぃいいい。高橋ぃいいい。強く生きてくれぇええ。 白石さん反抗期突入胸熱だわ。反抗期と言うとなんだか違う気がしてしまうけど、自分の気持ちを優先させて言葉にできたのグッとくる。 そして母親が怖い。ヒィイ、あんな母親にはなるまい。 母親は母親で子供に向けての愛情はあるんだろうし、愛情故の行動もあるかもしれないけど、こわいわぁ。 白石さんが母親から閉じ込められた部屋から友達の助けを借りて抜け出すの、青☆春。 スリッパで駆け出してくの、青☆春。 あーーーーーー、まぶしーーーーーーーー 終わり方、いいね。 ハッピーエンドなんだけど、家庭の問題なんか全然片付いてないし、なんなら白石さん帰宅後にバトル勃発する匂いぷんぷんだけど。 2人でいれば、か〜〜〜、クゥーーーーー。 あーーー、お幸せにィイイイ。
投稿日:2022.03.31
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