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尾脇秀和 / ちくま新書 (13件のレビュー)
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総合評価:
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加糖 紅茶
自分の名前を自由に名乗っていた江戸時代から親に与えられた名前を変えることなく過ごす現代への名前の歴史を学ぶことが出来た。他人を呼ぶ時に気軽に呼ぶ名前がこの形になるまでに幾度となくもみくちゃにされてきた…のだとしると自分の名前も深い歴史の元に生まれてきたのだなぁと感心した。続きを読む
投稿日:2023.11.09
ktymknj
江戸時代の公家・武家・庶民の名前について理解するための好著。ある程度は知っていても細かいところはわかっていなかったのでこの本は大変参考になる。まだざっと読んだだけなので「名乗り」とか「姓名」等々現在の…感覚とは違う用語をちゃんと理解した上でもう一度読む必要はありそうだ。 ただし、古代については著者の理解が行き届いていないようにも感じられる「位階は平安時代に定められた」とか「平安時代(大宝元年〔七〇一〕)制定」とかあきらかな誤りも見受けられる。本姓&名についても当初は現代に通じる氏名と同様だったはず。その辺についてももう少し触れてほしかった。続きを読む
投稿日:2023.11.04
gawappa2
パラパラと読んだので、あらためてまた読まねばならない。 明治以前は氏名の概念自体が今とは違う印象。 国民管理のために戸籍を作ることになり、全員にとりあえずなんでもいいから氏名必須となった。マイナンバー…みたいなもんだったのだ。続きを読む
投稿日:2023.10.12
キティ川
一度読むだけでは全て理解するのは難しいけれど、近世から近代にかけての氏名の成り立ちを知る上ではコンパクトにまとまった書籍だと思う。 『氏名の誕生』を読む前に、『壱人両名』を読んでおくことをオススメする…。続きを読む
投稿日:2023.01.05
kojirok1222
とても勉強になった。 本書に書かれた名前の前提を知らないと、明治維新は理解できないのではないか。 詳細は同じ著者の「壱人両名」に書かれているようだが、同一人物が複数の身分、職業、名前を使い分けるこ…とが許容されるとはと、江戸時代の社会の柔軟さに驚いた。 傍筋となるが、当時の既婚女性の姓は場面により実家と夫のものをこちらも柔軟に使い分けていたらしく、どちらかに統一することになるのは明治民法以降と知ると、夫婦別姓問題も見え方が変わる。 しかし現代というのはがんじがらめで生きづらい世の中だと思ってしまう。続きを読む
投稿日:2021.10.12
ちゅー
久しぶりに「そういうことだったのか!」と目から鱗がポロポロ落ちる快感を得られた。江戸時代の人物の名前について、なんとなく「なぜコロコロと変わるんだろう」「やけに~兵衛や~衛門が多いな」と思ってた疑問が…すべて解けた。 本書は「名前」にまつわるこの難解で複雑な状況を丁寧に説明してくれる。そのため新書にしてはややボリュームが大きめだが、その分具体例が多くて理解しやすいし、後ろの章で何度も前の章のサマリを繰り返してくれるのでいちいち戻って読み直す必要がなくてありがたかった。 当時の「名前」の考え方は現代とはまったく異なる。そこで「現代から見た当時の常識」といった目線だと退屈な教科書のようになりがちだが、本書は逆に当時の人々の目線を大事にして説明してくれているので、物語としての面白さを感じながら読むことができた。続きを読む
投稿日:2021.08.21
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