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阿刀田高 / 講談社文庫 (2件のレビュー)
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酒井一成
この作者の書いたエッセイを読むのは初めてである。日本では珍しい「奇妙な味」短編小説の名手ということで、昔から比較的読んでいた作家であった。あるいは「~知っていますか」シリーズの作者として。 今回初…めてエッセイを読んでみて、やはりこの作家だなと思った。エッセイなのに、彼の書いた短編小説に近い味がするのである。どこがといわれても困るし、別に「奇妙な味」のエッセイというわけでもないのだが。旅行の話などにはあんまり感じないが、特に最初の方にある小説の話にはとても強くそれを感じる。おそらく発想法のようなことで、ふっと盲点になるようなしゃれた発想があって、それが小説になるかエッセイになるかという違いになってくるだけであるからだろう。 個人的には、一番最初に書かれている「私のサムシング」という文章が、思わず膝を打ってしまうようなものだった。ああそうなんだな、と素直に内容に納得できたし、作家阿刀田高の秘密に触れたような気がした。気楽に読めるが、後まで頭のどこかに残るエッセイ集である。そういう点でも、彼の短編小説に似ているのかもしれない。続きを読む
投稿日:2010.08.22
きたはら
『全ての物語はミステリーにつながる』という意見をもつ著者のミステリーに関するエッセイが書かれている。 文庫本。
投稿日:2006.05.17
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