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鳴神響一 / 徳間文庫 (7件のレビュー)
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tagusan
我が郷土秋田にこのような武将がいたとは!N H K の大河ドラマで取り上げてもらいたい武将です。一気に読み終えました。
投稿日:2023.07.09
Ryohei
今年ベスト更新。戦国時代の出羽の雄、安東愛季を描く。陸奥側の戦国史は詳しいが、安東氏のことはよく知らなかった。 まず愛季の人物の描き方が非常に良い。領土拡大よりも領民の民のための戦という軸で史実を紡…いでいく技量が素晴らしい。載舟覆舟、一即一切、枉尺直尋という指針が効果的に挟まれていく点も気持ち良い。汀という(恐らく)架空の女性に纏わるエピソードがまさにそうで、運命的な出会いと縁が人生を翻弄していく。 序盤は奥村宗右衛門への三顧の礼、清水治郎兵衛との街づくりといった治世の基盤づくり、後半は領土安寧のための戦といった流れも物語として非常に分かりやすい。戦も馴染みのない人物が多い中シンプルに情報が詰まっておりテンポ良くよめた。個人的には京との連携、織田・豊臣に早くに目をつけていた先見性に愛季の凄さを感じる。 東北戦国史というと、高橋克彦氏『天を衝く』の南部氏、九戸政実との対比で見てしまうが、まず鹿角攻防で『天を衝く』の冒頭の安東氏との戦いが出てきたのは非常に嬉しい(第四章)。安東は安倍氏、南部は源氏の子孫ということで対立する一族だが本書で安東家も好きになった。蝦夷の民として東北史に大きな功績を残したのは間違いない。そもそも後三年の役では共に手を携えたのであり、今も東北という一括りになっていることを考えるとそこにも歴史の面白みを感じる。『天を衝く』を読んだ当時は安東氏に嫌な感じを覚えたものだが物は見方によるのだなと思う。改めて『天を衝く』を軽く読んだが全く嫌な存在ではなくこちらが勝手に作っていたのだと感じる。本書でも大浦氏(津軽氏)は嫌な奴であるし…。 続きを読む
投稿日:2023.05.03
jusey
日経新聞で★5つの紹介本 附箋 ・父が亡くなった時 (母上を亡くして久しく、いまここに父上を喪った。もはや、ふた親への孝行もできぬ身となってしまった ・佐枝が亡くなった時 「親子は一世、夫婦は二世の…縁と申す。来世でもそなたと添い遂げたいぞ」 ・汀との別れの場面 汀の言葉 「女は、ただひと晩の思い出にすがってでも生きて参れるものでございます」続きを読む
投稿日:2022.10.30
Yukirobbinson
戦国時代に出羽国の豪族であった安東愛季の一代記。 15歳で家督を継ぎ、湊の整備、湊安東氏との統一、交易、領地運営と難局に「載舟覆舟」を掲げ国造りを行う。
投稿日:2022.02.28
バティ
安東愛季の一代記。 また好きな小説が一冊増えました。 戦国武将や大名好きには当たり前に知られている安東愛季ですが、こんなに名君だとは思っていなかった。 急に家督を継いでからの苦労と大きな目標と自制心な…どなど素晴らしい大名です。 「戴舟覆舟」の考え方は素晴らしく最期までやり遂げた名君の小説。 戦国武将や大名好きの方にはおすすめ致します。 2022/1続きを読む
投稿日:2022.02.01
jin
秋田の戦国大名、安東愛季の一生を描いた小説。 信長の野望で認識してた程度の知識しかなかったので、安東家の家系の話になると少し混乱しましたが、交易を盛んにして国を豊かにすることを目指すという内容は戦国時…代の武将の小説としては珍しくて、最近まで読んでいた歴史小説とは異なる趣旨で楽しめました。実際にルイスフロイスの記録に残るほど交易で信長と誼を結んで中央へ影響力があった様なので、その先見性と名君ぶりが小説を通じて伝わります。地図付きなのでありがたい。続きを読む
投稿日:2021.10.25
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