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是枝裕和, 佐野晶 / 宝島社文庫 (64件のレビュー)
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kimikokumiken
映画化されているのも知らず、詠み出した。 弁護士によって、弁護の仕方も違うだろうし、国選弁護士と、セレブ的に有名弁護士とは、力の入れ方も異なり、無罪と有罪の差が出てくる。 これが、公平なのか? そ…して、この本では、加害者の発言の二転三転で、反対に弁護士が、あたふたとしている。 又、弁護する側の弁護士も、別居状態の娘との間にギクシャクとした関係も… 被害者の娘のレイプの話。 母親なのに見ぬふりをしているような家庭。 一つの事件の被疑者から、それに関連する家族の繋がりが、どれも、余り芳しくない物ばかり。 被疑者は、死刑を自ら望んでいるのか? 弁護士側から見ると、救済すべきなのか?裁くべきなのか? レイプされた娘は、法廷での発言をしないで良くなったが、この死刑判決なら、反対に、生涯ずっと、十字架を背負って行かないといけない人生になるだろう。 まだ、どうして、殺人を犯したのが、はっきりした動機が、わからないままの気がする。 終わりが、スッキリしないで、終わっていて、何かモヤモヤ……続きを読む
投稿日:2024.03.20
wata33
ハッキリとした結末が分からないということで、それを良しとするか、モヤモヤするからイヤだという意見で真っ二つですね(笑)。 小説(映画)としてならば真実を明らかにして欲しいのは読者としては当然の感想でし…ょうが、でも実際の犯罪で全て裁判で真実が明らかになるの?と言われれば、いまだに分かっていない事件も数多く残ってます。和歌山のカレー事件とかもそう。今、世間を騒がしている松本人志さんの報道だって、おそらく最後まで本当のことは闇の中でしょう。 その意味では、わからないまま裁判にかけられる、という現実世界のリアリティはあるのかも。 最終的にはやはり好き嫌いになるんだろうけど。続きを読む
投稿日:2024.01.25
頼む
映画のノベライズ本である。 だから当然だとは思うけれど、読んでる間、頻繁に役所広司と福山雅治と広瀬すずの顔がよぎった。 映画のノベライズ本である。 だからなのか、小説として面白いのかは分からない。 …三隅が、僕の頭の中で、役所広司の圧倒的な演技を伴って迫ってくるからである。 役所広司以外で、この役をできる人がいるだろうか。 柄本明。 香川照之。。 小日向文世。。。 全然違う作品にはなるだろうけど。 映画のノベライズ本である。 だから、映画の中で、映画的に表現された「行間」を汲み取れていたか、読むことで答え合わせになりますね。続きを読む
投稿日:2023.10.27
NSFM
「真実」 本当の事が最後までわからないで終わる。どうにでも解釈できるようで、だけど事実として殺人はあった。 自分に置き換えて考えてみれば、事実を100%の真実としてその時の感情や行動をも人に話せるだ…ろうか? 無理な気がする。 相手によっては理解されようがない事は伏せるだろう。 相手によっては美化するわけでもなく無かった感情や思考も付け足したりもするだろう。 相手によっては邪魔する感情が邪魔しだす。 相手によってはその時々で自分の感情を伏せ、相手に併せるように時と場合を使い分ける。 結局の処、相手によってほんの数ミリかもしれないが行動や言動は変わるだろう。 対人関係において深く追求すれば相手にもよるが主人公の重盛のようにノイローゼ気味になる。 自分としての一定のスタンスを強く持ち、なるべく思考も感情も嘘がないようにしていかないと辻褄の部分が揺らいでしまう。 そう再認識させられる作品だった。 続きを読む
投稿日:2023.04.21
くらげ
このレビューはネタバレを含みます
映画見る気はなかったから小説でって思って手に取った本。キャストを調べて当てはめて読んでたけど私の想像の中のキャラクターと実際のキャストは合致しなかったなあ、、読み終わってから誰かがカナリアを握りつぶしてたっていうシーンしか覚えてなくてあれ?何読んでたんだっけ?ってなった。
投稿日:2023.02.05
じゅう
映画監督の「是枝裕和」とノベライズ作家の「佐野晶」の共著『三度目の殺人』を読みました。 映画の方は観ていないのですが、予告編を観ると面白そうだったので、期待して読みました。 -----story-…------------ 『そして父になる』の「是枝裕和監督」、最新映画。 出演・「福山雅治」、「役所広司」、「広瀬すず 」他。 小説で浮かび上がる「真実」のその先――。 「本当のことを教えてくれよ」 ――弁護に「真実」は必要ない。 そう信じ、裁判に勝利するための“法廷戦術"を駆使してきた弁護士「重盛」。 しかし、担当した事件の被疑者「三隅」は、会うたびに供述を二転三転させ、「重盛」を翻弄する。 そして次第に明らかになる、「三隅」と被害者の娘の関係。 なぜ殺したのか。 本当に殺したのか。 本当に裁かれるべきは、だれなのか。 心の底から「真実」を求め始める重盛の前に浮かび上がるものとは。 ----------------------- 映画監督「是枝裕和」と俳優「福山雅治」が再タッグを組んで、昨年9月に公開された映画『三度目の殺人(英題:The Third Murder)』のノベライズ作品です。 勝利にこだわる弁護士「重盛(福山雅治)」はやむを得ず、30年前にも殺人の前科がある「三隅(役所広司)」の弁護を担当することになる… 解雇された工場の社長「山中」を殺し、死体に火をつけた容疑で起訴された「三隅」は犯行を自供しており、このままだと死刑は免れない、、、 「重盛」は、どうにか無期懲役に持ち込もうと調査を開始するが、「三隅」は会う度に供述を変え、動機が希薄なことに「重盛」は違和感を覚える… やがて「重盛」が「三隅」と被害者の娘「咲江(広瀬すず)」の接点にたどりつくと、それまでと異なる事実が浮かび上がっていく。 「山中」を殺したのは「三隅」なのか… それとも、、、 想定できるのは、 ○「三隅」が「咲江」のために殺人を犯した ○「咲江」が犯した罪を「三隅」が被った ○2人で犯行を行い「三隅」が罪を被った なのですが、真相は藪の中なんですよね。 でも、何よりも「是枝裕和」が言いたかったのは、法廷は真実を解明する場所ではない… ということなんでしょうね、、、 裁判官、検察官、弁護人は、三者とも司法という同じ船に乗り、期限までに目的地にたどり着くことを優先し、真実の究明は二の次ぎで、真実が何かわからないまま裁きのシステムだけが維持されている… 考えてみると、恐ろしいことですね。 そして、タイトルになっている『三度目の殺人』って、司法による殺人(死刑となった「三隅」)のことを指しているんですよね… これまで、あまり理解していなかったことだけど、本書を読んで考えさせられたなぁ。 映画も観てみたいけど… 先に本書を読んでしまったので、映画の方は物足りなさを感じるかもなぁ、、、 書籍の方が、人物の背景や感情、細かな心理描写、難解な法廷論争のキーワード等が理解しやすいからなぁ… ちょっと迷いますね。続きを読む
投稿日:2022.12.19
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