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飯田譲治, 梓河人 / 講談社文庫 (1件のレビュー)
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はっぱ
ちょっと長いプロローグと3つの短編からなる本です。愛と笑いと恐怖が融合する短篇集らしい・・・。 「ちょっと長いプロローグ」 ある夜部屋に居て「助けて」と声が聞こえて来た。声の方はバスルームの扉…だった。その扉を開けて見ると、自分の部屋と同じような部屋だった。そして、その部屋に入ると・・・。 「コールドスリープ」 フジオの天才級の脳には人生の最大の危機が迫っていた。しかし彼は、人間の至福の眠りの中にいた。彼は、眠りから目覚めると液体状のゼリーのカプセルの中にいた。カプセルの中で長い時間眠っていたらしい・・。彼は、水着のような下着一枚の姿で側には着替えもない・・。カプセルから出た彼は、そこが学校の教室のような所だった。天才児だった彼に忍び寄る人は・・・。彼は、どこに来たのか?彼の運命は・・・。 「破壊する男」 夕里子は理想的旦那さんと幸せに暮らしていた。結婚の時にマンションを買ってまだ1ヶ月。部屋は綺麗なアンティークに飾られてたのだが、一角だけに置いてある旦那の趣味の棚には、夕里子が気持ち悪く思っていた。それは、木彫りの黒い人形で古い釘が無数に刺さっていた。その数9体、他にもグロテスクな壷なども・・。 そんな時、突然気味の悪い二人のリホーム屋が突然現れた。仕事している旦那に電話をしてみるとリホームを頼んだらしい・・。 夕里子は、夜に寝れなくなったり悪夢を見るようになる。毎日来るリホーム屋と旦那の魂胆とは?夕里子の運命は・・・。 「この愛は石より重いのか」 啓太は、巡りめぐった野球のチケットを貰った。野球場に行ってビールを買っていたら「啓太君・・」と声をかけられた。声の主は、高校時代の同級生の美奈子だった。二人は、話始めた時に突然ビールの紙コップに石が入って来た。その石は「ヘマタイト」だった。お互いに興味を持ち次のデートに行ったのだが、そこでも建物から出ると石が降って来た。その石は「カーネリアン」だった。 運命的な出会いの二人は、深く恋に落ちたのだが二人が接近するたびに石が二人に試練を与える。二人は、どうなるのか?恋の行方は? これは、とっても面白かったです。「この愛は・・」が一番いいかな?飯田譲治は、発想が違いますよね〜。日本のホラー映画を変えた人、「世にも奇妙な物語」でも脚本を書いてます。「沙粧妙子 最後の事件」では、類似作品のさきがけを作ったりしてます。ドラマや映画に革命を起こしてます。ま〜「アナザーヘブン2」は、ちょっとやり過ぎですが・・・ ちょっと奇抜過ぎるのですが、飯田譲治入門編でこの作品を読むのいいのかもです。個人的には、お薦めですけど・・・。 続きを読む
投稿日:2009.01.10
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