【感想】マックス・ウェーバー 近代と格闘した思想家

野口雅弘 / 中公新書
(18件のレビュー)

総合評価:

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  • いけ

    いけ

    『プロ倫』の助走として久々に読んだ
    現実主義に対する熱の入り方
    女性問題的なところを切り上げるところで詳しく扱わないって念押しするの好き
    結局バランス感覚みたいなところあるな言うのは簡単だけど
    「価値自由」というキーワードがあるからウェーバーの受容のされ方っていうトピックが面白い
    「普遍的なもの」に疑問を持ちながら「普遍的なもの」を追求するエートス?
    すみませんもっと勉強します

    西洋の合理主義から普遍性を読み取るという問題関心
    叔父さんを想定している
    カルヴァン派の新教徒ユグノー母方
    多神論 神々の闘争 決着がつかない
    母反カルヴィニズム 神の単一性 人間の自由
    ウェーバーはチャニングに懐疑的
    二つの律法 宗教と愛国
    理解社会学 主観的な意味と社会的な結果
    レジティマシー 伝統、カリスマ、合法性
    近代と格闘したという側面から読もうとする日本独自の需要なされ方
    移民排斥
    近代法の形式合理性と個別の実質合理性
    究極的な実体との対立
    観点や党派性を前提としている?自覚して価値自由
    ニュートラルに見える指標の危険性
    カルヴィニズム、予定説、人格の内面化 孤独
    エートスは気風
    選択的親和性 関係のない両者の相互反応
    理念型 理想理論
    脱魔術化 知りたいと思えば確かめられること
    儒教と封建制の適応力
    呪術から帰結する伝統の不可侵性
    公文書の公開は第三者による確認作業が必要 キャンセルカルチャー
    責任倫理 信条倫理
    ロトクラシー
    最晩年のピアニッシモに至るまで
    相互の倫理的責任という思想
    アンチノミー
    価値多元論
    鉄の檻 システムに組み込まれる 護られるという原語のニュアンス
    受容のされ方を語る
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    投稿日:2023.01.11

  • 豆助

    豆助

    頻繁に目にする名前ではあるけれど、何をした人なのか、いつの時代の人なのか、わかりませんでした。この本では、彼の多分野にわたる活動がまとめてあり、人物像を掴むにはよいと思います。

    投稿日:2022.08.13

  • キじばと。。

    キじばと。。

    ウェーバーの思想と生涯を、主に宗教社会学と政治理論に重点を置いて紹介している本です。

    ウェーバーの宗教に対する態度や、彼の政治的心情の根幹に存在していたナショナリズム、官僚制とカリスマにまつわる問題の指摘など、ウェーバーの思想のなかから重要な論点をとりだしてわかりやすく解説しながら、それらの論点が現代の議論のなかでどのように受け継がれているのか、あるいは批判されているのかということにも触れられています。さらに終章では、大塚久雄による近代主義的な立場からのウェーバー受容と、山之内靖に代表されるニーチェ的な反近代主義的解釈など、日本のウェーバー研究の経緯が簡潔にたどられており、現代においてウェーバーを読むことが、われわれにとってどのような意味をもっているのかという問題への目配りがなされています。

    著者は「はじめに」で、「かなり前に彼の本を読んだことはあるが、長らく忘れていたという人や、最近どこかで彼の名前をはじめて耳にして、少し気になっているという人が、本書が主として想定する読者である」と述べられています。わたくし自身は前者に近い読者の一人でしたが、ウェーバーについて学ぼうとしたものの彼の多岐にわたる思索の焦点がどこにあるのかわかりにくいという思いをいだいていたので、本書によって一つの参照軸を教えられたように感じています。また後者の読者にとっても、ウェーバーの現代的意義と問題性に手厚い解説がなされている本書は有益なのではないかと思います。
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    投稿日:2021.06.14

  • horinagaumezo

    horinagaumezo

    本書は、ドイツの法学者・経済学者・社会学者のマックス・ウェーバーの「哲学的・政治的プロフィール」を描くことを意図しており、マックス・ウェーバーの生きた時代、重要著作、基礎概念などに言及しつつ、基本的に年代順にウェーバーの生涯を解説している。日本におけるウェーバー受容についても触れている。
    本書は、マックス・ウェーバーの生涯がどのようなものであったのか、また、主要著作やウェーバーの思想のエッセンスがよくまとまっており、ウェーバーについて理解するための入門書として優れていると感じた。また、今、ここの自分たちの社会を理解するためにも違う時代、場所の社会との比較が重要であるということや、その上でウェーバーが描こうとした「ヨーロッパ近代」は比較のための参照軸として今でも有効でありうるということなどを感じ、現代の日本社会を考える上での示唆も得ることができた。
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    投稿日:2021.05.09

  • フジコ

    フジコ

    とてもわかりやすく時代の流れとともにウェーバーがどのように在ったのか、という内容。
    丸山眞男とかでもう少し詳しく読む必要ありそう。

    ちょうどカフカの本も並行して読んでいたので、時代背景からの思想の移行についてもなんとなる察せられるところもあったり。

    ティモシー・スナイダーも併せて読み解いていく必要ありそう
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    投稿日:2021.03.17

  • 人生≒本×Snow Man

    人生≒本×Snow Man

    テクスト、概念、生き様ではなく、各地での受容、思想的関連に重きを置いた記述。
    ヴェーバーを読むということは、極端を排するということか。今もう一度、テクストを読みたくなった。

    投稿日:2020.12.10

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