【感想】王を統べる運命の子(1)

樋口美沙緒, 麻々原絵里依 / キャラ文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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ブクログレビュー

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  • K

    K

    このレビューはネタバレを含みます

    ▼あらすじ
    戦禍の残る貧しい国境の街に、王都から遣いがやってきた!?
    国王を守護する「七使徒」選定のためらしい。
    白羽の矢が立ったのは、三年前の記憶を失くした孤児のリオ。
    仕事もろくに貰えず、その日暮らしの俺がなぜ!?
    呆然とするリオは、黒衣の魔術師ユリウスと、王都を目指す旅に出るが…!?
    色褪せた辺境から、鮮やかな大海へ──
    激変する運命と恋に翻弄されるドラマチック・ファンタジー開幕!!

    ***

    ストーリーの完全度:高い
    トーン:せつない・シリアス
    エロ度:低い
    萌え度:高い
    総合評価:★4.0

    樋口美紗緒の本を読むのはこれが初めてです。
    樋口先生と言えば『パブリックスクール』や『ムシシリーズ』があまりにも有名なのでこちらもきっと面白いに違いない!と読む前からかなり期待していたのですが、案の定、期待を裏切らない面白さでした。

    なにせ400ページ近くある作品なので読み応えはバッチリでしたし、世界観は勿論、キャラクターの心理描写もしっかりしており最後まで楽しく読ませていただきました。
    ファンタジーものですが、今のところそんなに複雑な設定などは出て来ていないのでこちらはかなり読みやすい方だと思います。
    ただし、登場人物は多いです。名前もカタカナなので、人によっては最初、こんがらがるかも?ただ、今後も物語に深く関わってくるであろう使徒達については口絵にキャラが描かれているので覚えやすいと思います(^^)

    因みにこちら、シリーズものの第一巻なのでまだまだ謎が多いといった印象です。リオが悪しき魔女と何らかの関わりがある事は明白なんですが、なぜ記憶を失っているのか、名前とは何なのか。そして、ユリウスとユリヤは同一人物なのか否か。ユリヤがリオを気にかける理由も含めて分からない事だらけなので、次の巻で少しでも真相が明らかになればいいのですが。

    あと、リオの親友であるセツの死についても気になりますね。十の月の十日に亡くなったセツと、名前を奪わなければ十月十日で死ぬというリオの夢の話…。この十月十日という数字が意味深過ぎて、セツの死も何か理由があるのかな?と思ったのですが、さすがに考え過ぎでしょうか…。

    でも、セツが亡くなってしまったのはかなりショックでした。何より悲しみに暮れるリオが可哀想で…。セツはリオの心の支えだったから、悲しいなんてものじゃないよね…。私も大切な人を看取れなかった経験があるので、リオの気持ちは痛いほどよく分かります…(;_;)
    でも、そこから立ち直り、前を向いて歩き出そうとするリオにとても好感が持てました。リオはもしかしたら普通の人間ではないのかもしれないけど、これからもリオがリオでいる限り、応援していきたいです。とりあえず、2巻に期待大!

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    投稿日:2022.06.08

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