【感想】カラー図解 分子レベルで見た薬の働き なぜ効くのか? どのように病気を治すのか?

平山令明 / ブルーバックス
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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ブクログレビュー

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  • 涼風紫乃@草紫庵

    涼風紫乃@草紫庵

    おそらく多くの人は、生涯の間に一度は薬を飲んだことがあるだろう。では、こうした薬はどういう仕組で身体に効果をもたらしているのだろうか。
    本書では、主に身体の中の酵素などに焦点を当てつつ、薬のどのような性質により、体内のどの酵素とどうやって結びつくのかなどを簡潔かつわかりやすく解説しています。
    ただし、分かりやすいとは言え薬の効果をきちんと理解するためには最低限の分子生物学の知識が必要であり、高校程度の分子生物学については理解しておかないと読み進めるのはやや困難かもしれません。

    【こんな人におすすめ】
    薬がどのように効くのかに効果がある人
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    投稿日:2023.09.14

  • bookkeeper2012

    bookkeeper2012

    生命科学の土台には化学があって、化学の土台には物理学があるってことがよく分かる。そんなミクロスケールで薬の働きを解説してくれる本。

    CGで描かれたモジャモジャした立体構造のタンパク質があって、そいつらには大抵くぼんだような箇所があったりする。そこの形にピタリとはまって、なおかつタンパク質側のその箇所と引っ張り合うような分子構造をもった分子が薬として活躍する。ちょっと工作みたいだ。続きを読む

    投稿日:2022.01.22

  • ももも

    ももも

    会社の人に薦められて読んだ。思ってたよりだいぶお勉強。ブルーバックスだからこんなもんかな、とも思うけど。ストーリー的なのが少なく、各論的なのが多くてなかなか骨が折れた。

    投稿日:2021.10.09

  • だい

    だい

    薬効の分子構造はわかる
    薬開発の歴史変遷もわかる
    しかしちょっと表現が難しい
    そして面白みがない

    投稿日:2020.09.20

  • yasq di Fontana

    yasq di Fontana

    「薬はなぜ効くのか」。例えばタミフルはなぜインフルエンザに効くのか、オプジーボはなぜ肺がんに効くのか?
    ぼんやりとした理屈は聞いたことある人も多いと思います「タミフルはインフルエンザウイルスが増えて細胞から出ていくときに必要な酵素ノイラミニダーゼを阻害する」であったり「オプジーボはがん細胞が免疫細胞に敵じゃないというシグナルを伝えるPD-1レセプターを阻害する」というレベルの説明はネットで検索すればたちどころに知ることができます。では、その「阻害する」という薬の働きは実際どうやって起こるの?という一歩深い世界まで連れていってくれるのが本書「分子レベルで見た 薬の働き」。
    分子レベルというと亀の甲(ベンゼン環みたいな)だとか化学式が出てきてとてもとても読む気になれない、というイメージを持つ人も多いと思います。確かにベンゼン環や化学式も出てくるのですが、この本の最大のポイントは分子レベルの立体構造グラフィックスがふんだんに取り入れられていること。化学式は流し読みしても立体構造グラフィックスを見れば「薬の分子がこんなピンポイントで生体分子に作用しているのか」とすっきりわかる(ような気がして)、とても楽しいです。文末に紹介するウェブサイトをぜひ参照ください。
    このような分子のグラフィカル表示を可能にしているのがさまざまな分子の立体構造を座標数値で提供している「構造バイオインフォマティクス研究共同体(RCSB)」が運営するProtein Data Bank(http://www.rcsb.org)であり、さらにその座標数値から立体構造図をPC上に3Dで表示できるソフトウェアです。本書はコマーシャルベースのソフトをつかっているようですが無償ソフトウェアも提供されています。
    本書では抗菌薬・抗がん剤・抗ウイルス薬・生活習慣病薬・免疫のコントロール・精神疾患薬に分けて全部で50以上の薬剤分子が生体内で働く様子を見せてくれます。逆にこうした形態解析がコンピュータ上での創薬にもつながっていることもよくわかります。アンダーライティングの現場では、薬は名前と効能と処方のしかたでしか捉えていないことがほとんどだと思います。本書で薬のミクロの作用点を目の当たりにすれば、一歩踏み込んだ世界がひろがります。
     本書の出版社である講談社のウェブサイトに著者の平山氏がいくつか記事を書いています(下記)。話題の新型コロナウイルス薬アビガンを例に、まさに分子レベルで見た薬の働きがグラフィカルに描かれていますので必見です。

    おすすめのウェブサイト
    ・期待の「アビガン」、シミュレーションが予測する「効果と副作用」
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72229
    ・「新型コロナウイルス」に効く薬はあるのか?
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70641
    ・ウイルスの増殖を抑える「プロテアーゼ阻害薬」とはなにか?
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70319
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    投稿日:2020.05.20

  • osawat

    osawat

    このレビューはネタバレを含みます

    ・Protein Data Bank(PDB) で立体構造の座標を得る
    ・CCP4mg無料:立体構造図、MOE は有料

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.03.21

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