【感想】いつまでもショパン

中山七里 / 宝島社文庫
(198件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
47
67
56
12
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • 歌菜

    歌菜

    ショパンコンクールの最中に起きる事件と街中で頻発するテロ。世界情勢と重ねながら、ドキドキしながら時には苦しく切なくなりながら読み進めて岬先生の演奏が世界の“時”を止める場面は泣きそうになった。芸術は人の心を動かす力がある。この小説の中の奇跡が現実世界でも起きたら良いのに。続きを読む

    投稿日:2024.03.05

  • さえ

    さえ

    ピアノ演奏の情景を、文字だけで、ここまで表現する七里先生の力に、読むたびに驚く。
    小さい頃少し習ったことあるくらいのピアノの知識しかないけれど、音楽の力って無限だな、と思わずにはいられない。

    岬洋介の「あの場面」には思わず涙が溢れてしまい、この事件の背景にあるテロ、戦争の残酷さを改めて感じた。

    しかし、読むたびに、「岬洋介、かっこいい!」と思います。

    続きを読む

    投稿日:2024.02.28

  • Ryosuke

    Ryosuke

    前作のドビュッシーと比較するとミステリーとしての結末は簡素だった(犯人の予想ができてしまった)が、物語としての結末が美しく読了後の満足感は前作以上だった。
    音楽の強さや存在意義を改めて感じられた一冊だった。クラシックでは無いが音楽関係の職業についている自分にとっては、より一層仕事を頑張ろうとも思えた。

    そしてプー◯ン大統領よ、ノクターンを聴いてくれ。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.08

  • 衣兎

    衣兎

    今この本登録してからまじまじと表紙を見ててやっと気付いたんですけど、このイラストあのシーンを描いてあったのか……!
    うわーうわーそうだったんだ……そっかぁ……。

    という訳で、久々に岬先生のシリーズ読了ー!
    気が付いたら結構シリーズ増えてたんでコツコツ読んでいかねば。

    今回は岬先生がショパンコンクールに挑戦する話。
    普通の音楽家であれば粛々とコンクールに挑みながらライバルと切磋琢磨していく姿が描かれるんだろうけど、いくらコンクール期間中と言えども岬先生にそんな平穏が訪れるはずもなく今回もまた事件に巻き込まれてしまうという……海外なのに……。
    いやそれにしたって国際的テロリストの暗躍する中で行われるコンクールって流石にハードルが高すぎるよ。
    実際にあぁいう状況になったら普通はやっぱりコンクールって中止になる……ものなのだろうか?毎年ではないなら続行しちゃうんだろうか?
    なかなか難しい問題なのかもしれませんね……そんな問題が起こらないことが一番なのだけど。

    それにしても岬先生は本当に人に教えるということに対して天賦の才がある人だなぁとつくづく思う。
    元々ピアノの腕凄いのに自分に対してはどこまでもストイックだし。
    そういう岬先生だからこそ紡ぐ言葉に説得力があるんだろうなぁ。
    彼を恩師と慕う生徒も多いし、彼にピアノを教えて欲しかったという子まで現れちゃうし。
    いやぁでも私も岬先生にピアノ教えて欲しいと思ってしまいます、実際に習うのなら相当な覚悟が必要になると思うけど。

    このシリーズ、そもそも演奏の表現描写が素晴らしいのだけれど、それに加えて私は小説に出てくる曲を実際に流しながら読むんです、少しでも同じ空間で同じ曲を聞いている気分になりたくて。
    でもその音を聞きながらでも本当の岬先生がこれを弾いたらどんな音に聞こえるのだろう?という疑問が本当に尽きないんですよね、あんな奇跡の音聞いてみたいもん私も。
    今回は更にこの人の音も聞いてみたい!と思わせる登場人物が多くて実際に彼らの音が聞けないのが歯がゆくもありました。
    彼とか彼とか彼女とか、また会える日は来るのだろうか。

    そうそう、話の途中にほんの少しだけこのシリーズを読んでる人には嬉しいサプライズがあったのですが、その後が描かれるのかも含めて追いかけたいですね。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.07

  • あくら

    あくら

    白熱するショパン・コンクールの描写に胸を躍らせる。
    その一方で、テロによる凄惨な描写には顔をしかめてしまう。
    この爽快さと陰鬱さのコントラストが印象的な作品だった。
    ミステリーだけど音楽“過多”な感じがこのシリーズの魅力といえる。
    ドラマティックな展開とラストシーンに、思わず涙が出た。
    岬先生がホント素敵だ。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.27

  • ちひろ

    ちひろ

    音楽の描写が美しい!それでいてしっかりミステリーと融合している。
    コンクール参加者たちの成長していく様子が読んでいて気持ち良かった。
    そこに絡む岬の推理がまた秀逸。
    このシリーズにハズレはないですね。

    投稿日:2024.01.17

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。