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山田秋太郎, 佐木飛朗斗 / ヤングマガジン (1件のレビュー)
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静華
会場は荒れていた。 『ヒューマンガンズ』には、烈が参入し、莫大な轟きを場内に響かせていた。すべては歩夢と烈のオンガク。残りのメンバー三人の声は、オンガクは、彼らに置いて行かれる。彼らには届かない。…世界が違う。彼らはそれを痛感した。住む世界が、違い過ぎる。 そんななか、ギターを手にしたヴィオレッタが乱入する。『ヒューマンガンズ』のオリジナル曲からリターン・トゥ・フォーエヴァーの『手品師』へと曲調を変え、歩夢のオンガクをさらなる高みへと上り詰めてゆこうとする――。 ――歩夢たちが激昂する中、政美は今まさに弾こうとしていた。削除された旋律を奏で、『本物の英雄』へなろうと。奈々絵はそれを嫌った。祝福されるはずのないそれ。自分が育て上げた人間が、今まさに裏切ろうとしている。完璧な存在をぶち壊そうとしている。 政美は無事に、『英雄』へとなり果てることができるのか? さまざまな人間模様が解き放たれる。 居場所をなくした歩夢、父であるジークフリート・ガンディーニが人生唯一の汚点と呪ったズィーベンの行方を追うヴィオレッタ、息子より若い男と逢瀬を重ねる歩夢の母・冴子。 前へ進まなくてはならない。そのためには、痛みを伴う。それを知ってもなお、人々は前に進むのだろうか? この単行本以降、購入しなくなりました。なぜだか、ふうっと色あせてしまって。本誌も未読なので、この物語がこれからどうなるのかまったく予想がつきません。続きを読む
投稿日:2010.02.07
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