【感想】室内生活

楠木建 / 晶文社
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
3
5
2
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0

ブクログレビュー

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  • tatsuki

    tatsuki

    痛快で小気味良い書評。著書に共通するキーワードを他の著作でもひたすら繰り返す。
    でも、なんか読んでしまう。

    口癖は経営センス云々、抽象と具体の往復運動、因果論理の束、ストーリー、ことほど左様に、ありていに言えば、など。

    特に柳井正氏の、当たり前ですけど、当然ですけど。を気に入ってか頻発するあたりはもはやオヤジギャグ的。

    特に、最終章のおっさんの食の嗜好や服の着回しの下りなど、普通は読んで何の役にも立たないし気色悪ささえ覚えるはずなのだが。

    このおっさんの小気味良さそうなパーソナリティに触れているうちに、まあいいかと思えてくる。これこそ筆者のいう文脈とストーリーなのかな。

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    投稿日:2022.04.26

  • rafmon

    rafmon

    本好きが全面に全開されていて、それだけで嬉しい。500ページ以上あるので、なかなか…と思ったが、書評や雑感、著者の日常など、自由に綴られて飽きない。書評はビジネス書中心だが、時々紹介されるビジネス関連以外の本が興味深い。これ読みたい!と思ってメモを取ったのが23冊。本好きには堪らぬ、ムフフな本。

    楠木建の本をまだ一冊しか読んでいないため、もっと他の著作を読んでみようと思う。本著では、就職に向かず、研究室に残った様が綴られるが、経済系を選んだ理由は詳細が無く、興味深い。また、本の読み方について、論理構成が自由過ぎるフィクションでは駄目で、論理を楽しみたいから、ノンフィクション。知識を得たいのではなく、対話、想像しながら、謎解きを楽しむ感覚。なんとなく共感。

    この本を一冊読んだだけで、次に読みたい本が際限なく広がっていく。こうした読書の旅も、至高かな。
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    投稿日:2022.04.02

  • pctr

    pctr

    紹介される本の要点がわかりやすく説明されるだけでなく、著者の読書の姿勢、読書の醍醐味が伝わってくる。
    融通無碍な筆致も楽しい。

    投稿日:2022.03.19

  • SHOSHO

    SHOSHO

    著者がこれまで発表してきた書評、解説書の選集。短編から長編論文に匹敵する長さまで、短・中・長編の批評を500頁近くに渡り繰り広げる。書評・解説書というジャンルだが、文調はエッセー風。平易に読者にわかりやすく書いているが実はエッセンスを鋭く突き、そしてえぐり出しているところは凄い。本書は1度で3度美味しい本。膨大な良書を紹介し―筆者の専門分野や興味があるところが中心だが―、長短自在な書評の書き方のお手本を見せ、そして―ここが一番面白い所であるが―著者の人間性、いや人間味が染み出す読書への彼独自の「お作法」。実のところ私自身書評を連載しており、著者の書評を大いに参考にさせて頂いている。あれこれ抜きにしてとにかく面白い。著者の書評通りなのかオリジナル本を読んで比べてみるのも面白そうだ。続きを読む

    投稿日:2021.05.11

  • skmths

    skmths

    楠木先生の思考に沿った、好き嫌いでおすすめされた書評集。ここから十冊は購入した。優れた書評に勝るものはない、と再認識。

    投稿日:2020.12.27

  • stratton

    stratton

    『戦略読書日記』ですっかり書評家・楠木建のファンになったワタシには、氏の書評がつまった本書を買わない理由などまったくなかった。500ページを超える単行本でも、その厚さに躊躇するどころか、むしろ期待で胸が高なった。
    果たして内容は期待以上。書評に加えて、読書論や読書スタイルが挿入されていて、これがまた楽しい、と言うか驚愕!自由度が高すぎてロジック抜きのやりたい放題になってしまう小説には手をつけず、(ビジネス本を含めて)人間と社会についてのノンフィクションが中心。徹頭徹尾インドア派で、時間があれば一日に10時間本を読み、読書で頭が疲れたら違う本を読んで頭を休ませる。こんな人から繰り出される書評がつまらない筈がない。
    読む前から分かっていたことではあるけれど、またしても読みたい本が増えてしまった。
    続きを読む

    投稿日:2020.04.12

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