【感想】いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき

松永正訓 / 中央公論新社
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • bokemaru

    bokemaru

    ネット記事のヨミドクターで読んでいたもの。加筆修正して発刊とのことで手にした。

    医学の進歩は、確かにありがたいものがあるが、それによって引き起こされる新たな課題が突きつけられている。
    いのちの尊さはかねてより謳われていて、それは間違いないことではあるが、ここまで医学が進歩すると、それまでの価値観では測りがたい難題が生まれたのも事実。
    著者も言っているが、丁寧に個別に話し合っていくしかない。正解はない。
    続きを読む

    投稿日:2022.10.26

  • めいめい

    めいめい

    母親の大きな愛を感じた
    しかし考えさせられることもたくさんあってひとつの答えを決めるわけにもいかないし自分ならどうするかを考えたが難しい問題だと思った

    投稿日:2022.02.17

  • usamaru

    usamaru

    今後妊活をしたときに、もし障害を持つ子を授かったら受け容れることができるのか。その想いで調べて手に取った本。小児外科医の著者から見た出生前診断の意義や障害児の治療について書かれていた。涙ぐんでしまうところも多かった。出生前診断を受けようと安易に思っていたけど、そこでトリソミー陽性の確率が出て、その後の妊娠数ヶ月を穏やかな気持ちで過ごせるのか不安になった。また妊娠した暁には読み返したい本続きを読む

    投稿日:2021.06.07

  • mountaineer

    mountaineer

    このレビューはネタバレを含みます

    相模原の事件や、障害を持った子の親御さんのブログなど、考えさせられることがあったので読んでみた。

    小児外科医の著者が、これまでの経験をなるべく専門用語やバイアス無しに語っていると思う。
    あまりに重い先天疾患や予後の見通しが悪いと考えられる場合、親は何を考えるか、もちろん自分たちの生活は一変する、こどもが将来幸せだと感じられるかも分からない。ただ、胎児にも生まれた赤ちゃんにも人格や権利があるとする考えもある。日本が22週を中絶可否の境界としているのは、医療が救える限界を示しているので、医療技術が進歩すればこの境界も延びる可能性がある。それは、独立した生命と考えるか否かの境界も可変だということになる。母親は胎動もわかれば、死産であれば陣痛も経験する。これほど過酷なことはないと思う。
    中絶が女性の権利だと考える人もいれば、命の選別をすることに繋がるという意見もある。特に出生前診断や羊水検査など、安心したい気持ちも分かるが、元を辿ると、優勢思想があるということは頭に留めておかないといけない。排除することを個人が許容していくと、同調を好む日本社会では、社会全体としても許容する方向に傾いていくかもしれない。それは、今を生きている障害者を排除しようという考えにも繋がりかねない。
    簡単に考えをまとめられない問題だと思うが、非常に深く考えなければいけないとも思う。
    世界各国の宗教と権利意識でも、考え方が違ってくるのは勉強になった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.08.26

  • p

    p


    すごい重みのある内容でした。


    星⭐️5どころじゃないですよ。

    すごく考えさせられました。

    やっとの思いで妊娠したと思ったら、お腹の中の子は障害が…
    産まれてる子がかわいそうと言うお医者さんもいれば、なんとしても助けると言ってくれるお医者さんもいるよなぁ。

    出生前診断、受けてダウン症ですって言われたって
    お腹で一生懸命生きてるのに
    それを中絶するってなかなか決めれないだろーし。
    でも現実には、中絶する人が多いとのこと…

    出生前診断では、分からなくても
    産まれてから障害が分かるパターンもあるし。

    難しい、感想をこれ以上書けない…
    続きを読む

    投稿日:2020.07.15

  • n.a

    n.a

    このレビューはネタバレを含みます

    私はいま平々凡々な生活を送っている大学2年生です。
    未熟者なのですが、この本に出会い命の重さや自分が生きていることがどれだけ尊いことなのかを知ることが出来ました。


    障害児の受容について
    「仕事に挫折したり、人間関係でこじれたり、健康を損なったり、むしろ生きるとはそうした苦しみの連続であって、それを乗り越えていくからこそ生きた甲斐が生まれ喜びが湧くのだと考えられます」と述べており、感銘を受けました。

    趣旨はズレてしまうのですが、私はプレゼントに望んでいたぬいぐるみと違う種類のぬいぐるみを貰った事があります。その瞬間は悲しくなりました。でも日々が経つにつれて貰ったぬいぐるみに対し愛着が湧くようになってきました。事の大きさがかなり違いますが、同じ日々を一緒に過ごすことによって悲しみからどんどん思い出を作っていき、喜びへと転換させることが可能だと思いました。全ては自分の気持ち次第なのかなと思うようになり、前向きに生きています。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.04.17

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