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吉目木晴彦 / 講談社文庫 (3件のレビュー)
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stshsaito
身につまされる。 年ととも言葉と記憶をなくし、ともに歩んだ足跡も消えていく…。 当事者であれ、パートナーであれ、ただそれを受け入れるしか、きっとないのだ。 タイトルの「寂寥」が実に身に染みる。
投稿日:2024.01.19
venezia
1993年上半期芥川賞受賞作。ルイジアナ州のバトンルージュが舞台。その前年に日本人留学生の服部剛丈君が射殺された町だ。いわゆるディープサウスであり、農業地帯。作者の吉目木晴彦は、この街に2年間を暮らし…たようだが、それも彼が9歳から11歳までの事。あのような地でのコミュニティの日本人女性(主人公の幸恵たち第1世代は「戦争花嫁」と呼ばれた)の置かれた状況を、強いリアリティを持って描き出している。しかも、その晩年において文字通りの「寂寥効野」(ソリチュード・ポイント)に立たねばならなかった幸恵の苦悩は深い。続きを読む
投稿日:2013.10.21
あまいけーき
器が米国の荒涼たる野原である。そこでの人間模様を描くのは良いとしても、起伏に乏しく、何ら心に打つ様な文句も見当たらないので、はっきり言って退屈した。映画化されたそうであるけれど、この老婦人の心境をたら…たら流されても、一向に感興を得ることはないと思うのだが。どうでも良いと思う。続きを読む
投稿日:2011.02.05
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