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明和政子 / ちくま新書 (5件のレビュー)
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総合評価:
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itomona
心と脳の発達の過程を科学的に追究している。乳幼児とチンパンジー、早産児と満期産児の比較、触覚が脳の発達に与える影響の大きさ、脳の各部位の発達時期の違い、等々、興味深い研究成果が次々と紹介される。そして…今後のVRとリアルが混在した時代における子どもたちの心と脳の発達に思いを馳せ、それに向けて我々が留意すべき点を挙げている。これらの知見は、出来るだけ早く社会に広く共有されるべきだと思う。続きを読む
投稿日:2022.02.17
なかちゅう
脳や心の適切な発達・形成がなされるためには、その過程で環境の影響を受けやすい脳発達の感受性期にどのような環境下に置かれるか、社会的経験をするかが非常に重要であるということが良く理解できる。初期の脳の感…受性期に受けた身体・環境の相互作用経験が、後の脳の発達を左右してしまという事実は、しっかり認識すべきだと思う。続きを読む
投稿日:2020.07.07
tsukaplove3
名著!触覚の大事さ、人は養育者とのふれあいを通じて内外受容感覚を統合していく。ホメオスタシス、感情、自己認識の生成にもつながる。
投稿日:2020.01.17
さとみちゆり
人におすすめされて読む。 難しいけれど面白い。 発達の感受性期があり、精神疾患にかかりやすい年齢層がある。 環境の影響を受けて発達の多様化が起こる時期。脳の発達が起こりやすい時期がある。 脳と心…で子育てをする。身体を通して他者と相互作用することで発達するのが人独自の育児システム。 AIによる育児のみではアタッチメント形成ができない。 仮想現実と現実がごちゃ混ぜになった現在、成長する子どもの脳は今までとは異なった発達をすることが推測される。 科学的根拠に基づいて、子育て支援施策は策定されるべき。 続きを読む
投稿日:2019.12.12
takeshishimizu
松沢哲郎先生からの流れなので、おもしろくないはずがない。脳の発達には感受性期、つまり環境の影響を受けやすい時期がある。感情などに関わる大脳辺縁系は思春期のホルモンの影響を受けて発達する。それに対して、…感情をコントロールする前頭前野は25歳くらいまでかけてゆっくり発達する。そのギャップにより反抗期と呼ばれるようなものが起こる。また、脳の感受性期に虐待などによる不適切な環境におかれてしまうと、思春期以降精神的な問題が起こりやすい。それは暴力的な虐待だけではない。子どもと関わる人が少なく、タブレットなどをずっと見ているなど、声かけや肉体的な触れ合いが少なくても問題は起こりやすくなる。さらに、胎児期においても何らかの影響があると言えるそうだ。近年、発達障害・学習障害と言われるものが増えているようだが、その背景にはこうしたことがあると思われる。どの時期に、子どもとどのように接するのが良いのか、なかなか簡単に実験ができるわけでもなく、簡単に言えるようなものではないだろう。それでも、触覚を含めたコミュニケーションが大事なことは間違いなさそうだ。著者自身の体験から早産児についての研究は特に興味深かった。本書にあるようなテーマでの学会が近々開催されるそうだ。シンポジウムなどできれば参加したいと思ったが、年会費1万円が必要とのこと。講演会だけで3千円とかなら参加したいのだが。それから、最終章のAIについての記述は不要だったかもしれない。少し最後は失速気味の感じがする。どちらかというと、発達障害などに対する具体的な支援策などがあれば良かったように思う。続きを読む
投稿日:2019.10.31
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