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吉川徹, 狭間諒多朗 / 大阪大学出版会 (3件のレビュー)
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mm
若者に関する定量的調査からみた分析は珍しく、興味深い。ただし、調査対象や範囲が限られることから、因果関係が正確に分析できていない懸念を感じる。本書では学生が範囲外になっているが、「学歴」が確定する前の…小学生にもすでに「若者の特徴」がみられることから、それらの現象の理由を「学歴」にもとめるのは間違いであるように思う。 むしろ因果を逆にした方が納得しやすいがどうか。セルフディレクションが強い人は前向きな好奇心が功を奏し高学歴になる。コンベンショナリティを持つ人は学ぶことに好奇心をもてず低学歴になる、など。続きを読む
投稿日:2022.12.07
Shunsuke Mitsui
2022.16 ・若者論を抽象的に捉えるのではなく社会統計調査をもとに捉えるところが新しい。 ・20年前と比較してコンサマトリー思考は強くなったわけではない。 ・大卒と非大卒での分断が大きくなっている…。続きを読む
投稿日:2022.04.06
uni-A
マスメディアで印象論によって語られる現代若者像の切り取られ方に辟易していたのでデータに基づいた検証を行っている本書を手に取った。 若者を男/女、大卒/非大卒で分けて様々な検証がなされており様々興味深…い結果・考察が導き出されている。 LEGsという定義は本書で初めて知ったため非常に興味深かった。 一方、採取されたデータについての考察内容が著者の印象と無関係ではないと感じる部分もあり、この分野(人間科学、社会学)のデータ分析の難しさも感じられた。 自分たちが所属する階層も対象に含めて論じる必要がある以上は主観を完全に取り除くことは不可能と思うが、統計データを用いることで限りなく客観的であろうとするアプローチの試行錯誤にこの分野の研究の面白みがあると感じた。続きを読む
投稿日:2021.04.08
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