【感想】月と太陽

瀬名秀明 / 講談社文庫
(7件のレビュー)

総合評価:

平均 2.8
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ブクログレビュー

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  • anri0912

    anri0912

    理系的な知識が全くないので、私には難解な小説でした。
    内容は理解するのが難しかったのですが、雰囲気は好みで、訳もわからず何故かスラスラと読み進められました。
    不思議な読了感。

    投稿日:2018.12.11

  • yueli

    yueli

    私には難しすぎて何が言いたいのかよくわからなかった。世界観に入り込めないというより、それぞれの人物が何を考えているのかよくわからないので、全く共感できないというか。文章が丁寧なのでなんとか最後まで読めた、という感じ。
    筆者が、東日本大震災を通じて過去や未来や周囲との絆を感じて作った物語なんだろうと思ったが、物語の本筋とはあまり関係ないように感じた。
    続きを読む

    投稿日:2017.07.29

  • ひとむ

    ひとむ

    作品タイトルと、辻村先生の帯に惹かれて。
    開いた瞬間は、読みやすい文章だなと思ったのですが、少し読むと目がすべりまくりました。
    最初の、小型飛行機で旅する話と大学生が衛星を観測する話と、道端で女性にひとめぼれする話はまあまあすきですが、あまりおもしろくなかった、なあ…。
    震災の表現があり、たまに、これは東北大震災のことかなとおぼしき表現がありますが、それによって変わってゆくもの、忘れられてゆくことについては、よかったなと思います。
    何かが悪いと指摘できるような何かがあるわけではないのですが、話がつまらなかったです。
    とりあえず視点が入り乱れて、たまに誰が語ってるのかわからなくなるのと、天体関係や科学などに無知なため単語がわからなかったり、話が難解で、結局なにがしたかったのだろうと思ったり…。
    とくに双子の話が…ううん……。
    読むのを苦行に感じる本はひさしぶりでした。
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    投稿日:2016.01.17

  • yuki

    yuki

    短編5作。
    すぐそこにあるような未来のかたち。
    難解な部分も多いけれど、そこには温かみがあり、希望がある。
    それがこんなにもうれしいとは。
    わたしたちはどこまでゆけるだろう。

    投稿日:2015.12.15

  • 空きみ

    空きみ

    あらすじ(背表紙より)
    太平洋上の島に招待されてホラー作家はその双子と会った。皆既日食を見た後、弟のほうが言う。「ぼくらが世界を変えてやるよ」(「絆」)。きみは誰かの獲物になる―奇妙な男にかつて予言された女性からの連絡が絶えた。顔のわからない篤志家は敵だったのか(「瞬きよりも速く」)。圧倒的な想像力で未来の夢を描く傑作!続きを読む

    投稿日:2015.11.22

  • 今野隆之

    今野隆之

     瀬名秀明さんの作品を読むのは、日本SF作家クラブ会長就任前に書かれた短編集『希望』以来である。本作『月と太陽』は、日本SF作家クラブ会長辞任・退会後に刊行された。その間に何があったのか。現在では公式サイトも消滅している。

     『希望』は哲学的問いかけの連続で、僕にとっては難しい作品集だったし、瀬名作品から遠ざかるきっかけになった。久々に読んでみる気になったのは、本作の文庫版を見かけたからである。今回も戸惑うであろうことは、覚悟の上。

     「ホリデイズ」。瀬名さんが飛行機の操縦免許を取得したことは知っていた。作中の作家とは、ご自身がモデルだろう。もっと飛びたいけどお金がないとか、あまりに生々しいし、痛々しいではないか。作家としてヒットに恵まれているとは言い難いだけに…。

     一押しは「真夜中の通過」。瀬名さんとは母校が同じなので、キャンパス描写が懐かしい。JAXAによる「はやぶさ」のミッションを彷彿とさせる、人工衛星を巡る物語。それは一筋の光明だった。物語だった。こういう熱気を、僕はとっくに忘れている。

     ここからやや難解になる。「未来からの声」。タイトル通りのタイムトラベルネタだが、声だけが未来から届いたらしいという設定。本編には、東日本大震災と思われる記述があちこちに出てくるが、それ以前の過去にメッセージを送れるものなら送りたい。

     最も長く、最も難解な「絆」。前作『希望』の流れを汲んでいると思われるが、これが瀬名さんが考えるSFの形なのだろうか。結合して生まれた双子にとって、分離することは幸せと言えるのか? 哲学的な上に時代が大きく前後して、まったくついて行けなかったのが正直なところ。日食に関する話だけは興味深かった。

     最後の「瞬きよりも速く」は、未来への警鐘と受け取ることもできる。ここに描かれたのは、管理社会のなれの果てか。これに近い研究が密かに行われていても、おかしくはない。後半3編中、リアリティという点では最も訴える1編だろう。

     評価されないことへの苦悩をしばしば吐露してきた、作家・瀬名秀明。どうか執筆活動は続けてほしい。僕が作品を受け入れられるかは別として…。
    続きを読む

    投稿日:2015.11.11

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