【感想】短編画廊 絵から生まれた17の物語

ローレンス・ブロック, スティーヴン・キング, ジェフリー・ディーヴァー, マイクル・コナリー, リー・チャイルド, 他, 田口俊樹, 白石朗, 池田真紀子, 古沢嘉通, 小林宏明, 他 / ハーパーコリンズ・フィクション
(27件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • tokosan

    tokosan

    恥ずかしながら私自身は本書を読むまで作品と名前が一致していなかったのだけれど、米国では誰もが知る巨匠エドワード・ホッパー。
    様々な作家の作品からなる『短編回廊』とは違って、一冊丸ごとエドワード・ホッパーの絵画から紡がれた物語はどこか懐かしく、登場人物とはこれまでもドラマや映画、小説などで出会っていたような不思議な既視感と絵そのものから漂う危うい気配にゾクゾクした。おもしろかった!続きを読む

    投稿日:2023.05.10

  • bukurose

    bukurose

    編集者ローレンス・ブロックが選んだエドワード・ホッパーの絵について、旧知の作家に短編を依頼。作品はどれも2016年に書かれている。

    「夜鷹ナイトホークス」マイクル・コナリー 
    シカゴ美術館にある「NIGHTHAWKS」(1942作)という絵についての「夜鷹ナイトホークス」という短編。ボッシュが出てくる。ここに出てくるボッシュは1人で少女を見張って、雰囲気がフィリップ・マーロウみたいだった。なかなかよかった。

    シカゴ美術館にある「NIGHTHAWKS」の絵の前でしきりにメモをとる少女をボッシュは見張っている。絵の前にある長椅子の端に少女は座り、一方の端にボッシュが座ると、その間に引率された日本人高校生3人がすわる、などという場面がある。
    少女に気づかれ、あなたはこの絵の中の誰? と問われ、一人奥を向いてる男かな、と答える。
    シカゴの寒さに慣れていないボッシュ、少女、そして依頼人は少女の父であることなどが明かされる。

    後半でボッシュの現在の立場が明かされ、私立探偵になってまだ日が浅く、ロス市警をやめてから1年にもなっていなかった、とある。

    フランク・モーガンが「ララバイ」を演奏しているのを聴くと仕事がはかどる、というか所もあり、「ヒーローの作り方」で明かされた、マイクル・コナリーの言葉を思い出し、ああ、出て来たとうなずいた。

    コナリーはボッシュ・シリーズ第1作を書いている途中で、この「ナイトホークス」の絵を知り、作品の最後にこの絵を登場させた、とある。
     
    表紙は「HOTEL LOBY」1942
    「その出来事の真実」リー・チャイルドが書く。


    「ROOM IN NEW YORK]1932作 では
    スティーブン・キングが「THE MUSIC ROOM」を書く。
    これはキングらしい、残酷ホラー。 部屋の一室で男は新聞を読み、女はピアノに手をあてている。奥には別な部屋に通じるドアがみえる絵。このドアの奥からドスンという音が聞こえてくるのだ。

    2019.6.17第1刷 図書館
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    投稿日:2022.01.25

  • tomomin♡

    tomomin♡

    エドワード・ホッパーの絵をテーマにしたアンソロジー。著者によって作風が全く異なるが、ミステリ多めの17篇。

    〝キャロラインの話〟、〝海辺の部屋〟、〝夜のオフィスで〟が好み。
    ボッシュシリーズのマイクル・コナリー、ジェフリー・ディーヴァーやスティーブン・キングの短篇を読めたのもミステリ好きとしては嬉しい。続きを読む

    投稿日:2022.01.06

  • まりも

    まりも

    エドワード・ホッパーという一人の画家が残した17の作品に対して別々の作家が絵から着想を得た話を展開する。作家による作風というのが現れるのがなかなか面白い。映写技師ヒーローが話としては面白かった。

    投稿日:2021.12.22

  • sagami246

    sagami246

    1882年に生まれ、1967年に亡くなった、エドワード・ホッパーというアメリカの画家の17の作品を題材にして、17人の作家が、それぞれの絵に対しての短編物語をつくるというコンセプトの本。要するに、エドワード・ホッパーの17の作品に対して、17編の短編が書かれ、本書はそれを収めた短編集だ。
    アイデアを思いつき、物語をつくることに参加を呼びかけたのは、ローレンス・ブロックである。ローレンス・ブロックは私の最も好きな作家の一人なので、読んでみることにしたのだが、ローレンス・ブロックが書いた短編だけではなく、面白い短編が多かった。ローレンス・ブロック以外にも、マイクル・コナリー、ジェフリー・ディーバー、スティーブン・キングなどの有名な作家が短編を寄せている。
    エドワード・ホッパーという画家は知らなかったが、とても独特なタッチの絵を描く作家だ。アメリカでは名の知れた画家なのだろう。
    また、絵を題材に物語をつくるという試みは成功している。思いもよらない物語を寄せている作家も多い。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.24

  • rh12

    rh12

    読まないと絵との関連がわからない「アダムズ牧師とクジラ」(クレイグ・ファーガソン)がよかった。あと「夜鷹」(マイクル・コナリー)は流石にこなれている…

    投稿日:2021.08.19

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