【感想】会社にお金を残す経営の話

椢原浩一 / あさ出版
(13件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • タック

    タック

    経理として必要な考え方の一つを学べる本だと思います。小説仕立てなのでストーリーとして理解しやすいだけでなく、繰り返し読む際に参考にできるものが物語後半にポイントとして整理されている。何回も役に立つ本だと思う!続きを読む

    投稿日:2021.08.25

  • ぐるす

    ぐるす

    管理会計を実例を使ってわかりやすく書いてある点は良かった。簿記を勉強している最中で、非常に役に立った。ただ、節税に対する考え方、経営理念に対する考え方も、あたかもそれが正解のように著者自身の考え方を主張していた部分はよくなかった。

    印象に残った点
    ①売上を伸ばしても利益は増えない。経営管理する中で重要視すべきは限界利益である。限界利益とは売上から変動費を引いたものである。変動費とは数量の伸びに従って増える費用のことである。粗利とは違うことに注意。

    ②売上は単価×数量×頻度である。一番やってはいけないことは単価を下げること。これをやると限界利益が劇的に下がり、数量と頻度を上げても改善が難しくなる。

    ③利益を増やすための情報は4つである
    ⅰ 1商品あたりの販売単価
    ⅱ 1商品あたりの変動費
    ⅲ 1商品あたりの限界利益
    ⅳ 販売数量(数量×頻度ともいえるか)

    ④業績の90%は上位10%からもたらされ、コストの90%は業績をうまない90%から発生する。
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    投稿日:2021.08.06

  • すぎもったん

    すぎもったん

    経営コンサルタントである著者が会社にお金を残すために変動損益を使った管理手法を急逝した兄の跡を継いで事業継承した遼を中心としたストーリーとともに解説した一冊。

    限界利益だけをみる、売り上げを伸ばしても利益は増えない、節税しても会社にはお金が残らない。納税すればお金が残るという3つの考え方を松平運送を継いだ遼と経営コンサルタントの櫻田のやり取りから学ぶことができ大変勉強になりました。
    変動費は数量に比例すること、限界利益の状況を社員で共有することや将来のためのお金を持つこと、事業を誰に継がせるかを決めておくことなど実践的かつ効果的な経営において大事なこと学べました。
    また、顧客商品マトリックスや節税の考え方や判断ミスの3つの理由など著者が実践している考え方も経営のうえで非常に有用なものも学ぶこともできました。

    本書を読んでしっかりとお金を残すことで有事の時も対応できることや社員を思い心を高めて経営することが利益を生むことにつながることを感じました。
    そして、そのために本書にある限界利益をしっかりと伸ばしていき、全ての仕事が価値を生んでいることを肝に銘じ心の経営を行うことでますます発展していくと感じた一冊でした。
    続きを読む

    投稿日:2021.05.21

  • ライフセーバー

    ライフセーバー

    まず、この本を読む前に読んだ本が読んでも読んでも終わらない本だったので(笑)一瞬で読み終わってビックリした。一日あれば読めます。
    内容は、売上とは何なのか?利益とは?コストとは?限界利益の重要性など、実際にあった実話をもとに話が展開していきます。
    グラフや表なども所々入ってきますので、わかりやすくまた見やすく、内容終わりには改行も多くありすごく読みやすかったです。
    サービス業である自分の会社に置き換えると、売上=単価✕数量✕頻度の数量は毎回違う仕事なので1となるが、単価と頻度が重要であり、安易に値下げしない、お得意様にまた選んで頂ける仕事をするといったことが大切なんだとおもいました。

    ●この本で勉強になった事
    ・売上を伸ばしても利益は増えない。
    ・経営者にとって最も大事なことは売上でも利益でもない。お金だ。
    ・利益は存在しない。コストは存在する。
    ・利益は事業存続コストだ。
    ・価値は顧客に届いた瞬間に生まれる。
    ・限界利益がどうすれば生まれるのかについて話し合い、教育すること。
    ・経営戦略が利益を生み出す。
    ・単価を引き下げて売上を伸ばすことはとても難しく通常はやってはいけない行為。
    続きを読む

    投稿日:2021.05.19

  • せなサバ

    せなサバ

    この本の功績は、次の4つだと感じました。
    ①なにより小説仕立てである
    ②限界利益、変動費
    ③売上の構成(単価×数量)
    ④納税>節税

    レベルとしては決して高くなく、ケチを付けたくなる専門家もいると思いますが、そこで非難してはその人は終了です。そんな一個人よりも本書のほうがよほど世の中には有益です。

    「単価×数量」を細分化すると、
    ●単価=価値(D)
    ●数量=集客数×成約率(D)
    ●集客数=広告+紹介
    ●広告=回数×コスト(O)
    ●紹介=品質×依頼回数(O)

    つまりは、「いかに打席に立つか、いかに打率をあげるか」に集約され、両輪が大事なのですが、やはり打席(≒目立つ、発信する)がシリコンバレーにおいては60%のウエイトを占める以上、本書のように発信する、ということは大事です。
    そして、限界利益、変動費、売上構成の視点を経営者に伝えることができるだけで100点です。ここから先は、私達のような専門家が伴走してサポートする領域です。

    という前提の中で・・・、
    「会計は不完全なもの」とあったように会計にすべての答えを求めてはいけないし、かといって、軽視してもいけません。必ず会計には意識を向ける必要がありますが、財務会計では充足できない独自の管理数値・目標数値というものは各社が自ら生み出さなければいけないと思います。

    ではその考え方をもって具体的にどのように取り組むか。本書では、
    ●何度も試算して目標値をはじき出し、取組策が実行可能かどうか検討し、社員と共有して行動に移す
    ●限界利益のグラフを見ながらいつでも誰でも気軽に話せる環境を作る
    とありましたが、社員と考える、社員との共有の前に、まずは経営者自信が徹底的に考え、また、櫻田さんのようなプロが介入して進めて行く必要があると思います。

    利益を出すには「入ってくるもの、出ていくもの」の帳尻合わせしかありません。
    本書では否定していましたが、私は、限界利益、売上構成を理解している前提であれば、「売上を増やす、原価を下げる、固定費を下げる」という考えは間違っていないと思います。
    その中で現在どこに手を付けるべきか、どこがうまく行っていないのか、時間的なコストも考えながら丁寧に問題をみつけ、解決していくことの繰り返ししかないと思います。

    そのような7つの習慣で言うところの「第2領域(重要だけど、緊急ではない)」に時間を割くには、やらざるを得ない環境づくりが大事だと改めて感じました。

    経営者との伴走・環境づくりを通して、プロとして「魚を釣ってあげる」ことはせず、「魚の釣り方を教えてあげる」のみにとどまらず、「そもそも、魚を釣りたい!」と思わせることを究極的には目指していきます。(依存→自発)


    ■以下、適当なメモです。
    ↑共通費を割り振らない。という考え方は同感です。
    ↓売上を増やしても利益は増えない。ことはないでしょう。限界利益の考え方がわかっていれば売上伸ばせるなら伸ばしましょうよ。
    ↑入金サイト、支払サイト、在庫購入で得ることができる資金は、半永久的に浮くからね。
    ↑すべてのビジネスプロセスにはコストが掛かっている、当たり前の仕事こそ見直す、ことはすごく大事です。これはいつでも気軽に取り組めますね。
    ↓単価を下げて変動費が変わらない。なんてコンサルはいない!もぐりだ!
    ↑節税しすぎて潰れた会社はあるが、納税しすぎて潰れた会社はない。いいね!
    ↓内部留保は意味がないという人がいる。そんなやついないでしょう!?
    ↓節税効果をうたう保険屋さん。今更そんなのに騙されるな!
    ↓きれいに書いているけど、濫用的会社分割じゃないの!?
    続きを読む

    投稿日:2021.05.19

  • 今井さん

    今井さん

    プロから見たら色々内容に関して言いたくなるかもしれませんが…

    自分が読むにはすごく分かりやすく、理解度も高かったと思います。長く続いている会社で、仕事の仕方、効率化については、もうないだろうと決めつけていた部分がありましたが、作業内容、事務作業も改めて点検してみます。

    結果的にお金の話につながるのは当然ですが、結果的に経営とはこういうものだよ。あなたちょっと間違ってるよ。と言われているような感覚で読み進めていました。
    沢山参考になる話がまとめられている櫻田ノートはこれからも読み続けたいです。
    続きを読む

    投稿日:2021.05.18

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