【感想】チャイナ・ウェイ――中国ビジネスリーダーの経営スタイル

マイケル・ユシーム, ハビール・シン, ネン・リャン, ピーター・カペッリ, 池上重輔, 月谷真紀 / 英治出版
(1件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • 横

    監訳者による、孫子の「彼を知り己を知れば百戦危うからず」との言から始まる。

    本書の結論は、中国リーダの教訓から欧米が学べることもある かと。

    気になった点は以下です。

    ・欧米は株式は分散されていて、株主のために短期の利益のために左右される。
     中国は、起業家の株の保有率が高いので、長期的利益に主眼を置きやすい。
     一時の赤字であっても、将来のプラスであれば、ためらいもなく投資を行う。

    ・欧米は、1:株主 2:顧客 だが、中国は、1:顧客、2:従業員

    ・中国人企業は勉強家、自己管理型学習、経験学習、リーダシップ・コーチングが
    3つの柱。中国企業は、学習する組織。

    ・政府、特に地方政府とは、一定の距離を置く。企業が儲かっている間は、政府は
    何もいってこないので、企業としても、一定の距離を保っている。

    ・政治の不安定、巨大な国内市場から、俊敏に変われた企業のみが生き残ってきた。
     そして、アメリカにでても、その優位が生きた。

    ・面子を重んじる中国人、不正をしても即時に首はきれないし、従業員だって
     その立場を重んじる。起業家はこのことで悩む。

    ・欧米のビジネスモデルを模倣してもってくるがそのままで成功しない。
    その内容を理解して、中国へカスタマイズして、改善を加え続けていく。

    ・中国企業は、私企業がなかった時代から、試行錯誤でシステムをつくってきた
    欧米のような手本はなかった。です。

    目次は次の通りです。

    第1章 序論 アメリカ流ではなく
    第2章 自力での進路開拓
    第3章 学習する企業
    第4章 長期的な勝負を見すえた敏捷な戦略
    第5章 人材管理
    第6章 トップが絶対権力者
    第7章 成長が金科玉条
    第8章 パートナーシップとしてのガバナンス
    第9章 独自性は何か、持続性があるのは何か
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    投稿日:2022.02.10

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