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舩坂弘 / 潮書房光人新社 (3件のレビュー)
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総合評価:
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reinou
このレビューはネタバレを含みます
2010年(底本昭和59年)刊。硫黄島の戦いに先立ち、洞窟戦にて米軍を2ケ月余り釘付けにした戦い、本書に描かれるペリリュー島攻略戦がそれ。珊瑚そのものである島の特性を利用した洞窟戦・長期持久戦が米軍相手に有効であったことは否定できない(が、人命軽視や余りに過酷な戦術ではある)。ただ、回想録ではないこの種の書籍にありがちだが、引用・証言者・参考文献が判然とせず、過剰な修飾語句とも相俟って発言・事実経過の信憑性は、割り引く必要がある。自決・特攻の過剰賛美も、真に迫っているのかは疑問なしとしない。 その中で、パラオ本島からペリリュー島に逆上陸を果たし、生存した2人の回想は、情報源がはっきりし、一定の価値がある(もっとも、クロスリファレンス不可能なので、正確性は担保できないが)。その超人的な道行には驚嘆するしかない(さらにいえば、余りに凄すぎて後世の参考にならないほど)。また、人間が泳いで、機雷を米軍上陸用舟艇まで運搬し、爆発させる作戦(人間機雷)は、うーん、といわざるを得ない。
投稿日:2017.01.17
どかちん
筆者はペリリュー本島ではなくその近くのアンガウル島で奮闘した方です。現代からするとやや大げさな表現や聞きなれない言葉が出てきますが当時の戦況が良く判る一冊だと思います。
投稿日:2016.10.24
tsune105
水際ではなく塹壕戦。硫黄島の戦いに影響を与えたとする戦い。 あとがきの遺骨発掘に涙なしには読めないぐらいに感動。
投稿日:2010.06.27
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