【感想】精神科医が教える 良質読書

名越康文 / かんき出版
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
1
6
9
3
1

ブクログレビュー

"powered by"

  • 枝乃

    枝乃

    このレビューはネタバレを含みます

    子ども時代の読書経験から読書に苦手意識がありつつも、精神科医として必要な読書をするために取った方法の紹介であり、名越先生の読書論。仕事で専門書などを読まないといけないが読書は苦手、なんなら荒行に近いというような人によさそう。それにしても、森鴎外、夏目漱石、志賀直哉、武者小路実篤、芥川龍之介、太宰治を小学生で読ませられたのか。趣味が読書の大人でも、純文学好きでないとけっこう辛い。(図書館本)

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.07.08

  • ライオン

    ライオン

    読書が苦手、と言いつつも本との対話方法で本を書いてしまうのが流石というべきか。
    本を一方通行でなく、双方向とするために、インプットツールとしてのみでなく、はらわたに響くかどうか意識する。それはたしかに従来ない視点。ただ、新たな視座を得た。読書の効能はそれだけではいけない。新たに得た視点を自分の中にどう点火できるか、と理解。かなり難しいけどとりあえずご紹介のあった数点を読んでみよう。続きを読む

    投稿日:2023.02.18

  • torepan07

    torepan07

    精神科医が教える 良質読書
    著:名越康文

    読書で「聞く力」が育つ
    「限界を超える読書」をすると、思わぬ副産物がある。心が落ち着き、人の話を聞くのが上手になる。他人の話を7割を聞き逃し、3割を誤解しているとすらいわれている。しかし、限界を超える読書をするようになると、相手の話の3割くらいには素直に耳を傾けられるようになる。難しい本を理解しようとする姿勢は、相手の話を理解しようという姿勢につながる。

    本書の構成は以下の5章から成る。
    ①読書嫌いによる読書嫌いのための読書術
    ②感覚的読書法のすすめ
    ③頂にある本をめざす
    ④本との出会いはタイミングがすべて
    ⑤良質読書歴

    本書にある「限界を超える読書」の意味合いはよくわかる。しかし、多くの自分の枠を超えた本は数頁読んだだけで閉じてしまう。

    そして、数か月、数年の時を経て、もう一度向き合うと難解ながらも読み進めることができたりと、不思議な感覚を覚えることも多かった。

    読めるか読めないかのぎりぎりのラインにある書に対峙する時には、読書とは言えないほどの力を使う。だが得られるものも多い。

    著者のように一日に数行を読みながら、色んな本を携帯して、順繰りに回すという方法もなるほど頷ける読み方でもある。

    読書にもコンフォートゾーンやストレッチゾーン等の概念をあてはめることが出来る。

    自分を高めるには、パニックに近い、ストレッチゾーンにある書に対しても時間を見つけて向き合っていきたい。
    続きを読む

    投稿日:2022.11.13

  • Anony

    Anony

    感想
    α読みとβ読みを紹介。知の地平を広げるのが読書の役割と考え困難な読書に立ち向かうことを奨励する。ものの見方をできるだけフラットに近づける。

    投稿日:2022.09.22

  • harurun153

    harurun153

    読書法の本という点に関しては、一般論ではなく、読書を苦手とする著者がどんな読み方をしているかの紹介。なので、既に同じような読み方をしている人も少なからずいると思う。

    この本の重要ポイントは、
    ・真実を知るために読書をする。
    ・今いる枠組の中だけで安心していたいのが人間だが、自分が正しいと信じることは危ない。正しいと信じ込むのは、一種の依存。
    ということを言っている点だと思う。

    人間は誰しも自分が作り出したフィルター(=偏見)を通して世界を見ているから、自分が正しいと信じるのは危険。
    フィルターを明らかにして取り除き、フラットな視点を持つようにしないと、世界は偏見対偏見の争いになっていくだろう。人が増えれば増えるほど、共通認識を保つのは難しいのだ。


    読書をする人が減っているということは、視点をフラットに修正するチャンスが失われているということ。

    今の社会、驚くような事件増えたり、モンスター●●と呼ばれる話の通じない人が増えているのは、この辺にも理由があるのではないだろうか。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.13

  • あーこ

    あーこ

    『分かったつもり』って、今まで良い意味で捉えたことがなくて、しかも分かったつもりになってるなーと思うところは多々あって、耳が痛い言葉だったけど、この本では分かったつもりを推奨していて、『「わかってないのにわかった気になる」ことが、知の世界に旅立つ最初の一歩なのです。』
    と書かれている。難しくて分からないことでも、ワクワクしながら読んだり聞いたりするとだんだん本当に分かってくるし、知識の飛躍が起きるという。

    これは新しい発見。分からなくていいんだ、とちょっと気が楽になった。

    著者は『ものすごく魅力的で挑みたいのだけれど、理解できなさそうで自分にはまだ読めない、でも将来的に読めるようになりたい』本を心の糧にしているそうだが、これ、私も大学生の頃からずっと探してる。一生をかけて読むような本に出会いたいと思って読書をしているのに、なかなか見つからない。半ば諦めていたけど、この本を読んで、本気で探してみようと思った。

    ☆難しくて良質な本を探す。
    続きを読む

    投稿日:2022.01.29

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。