【感想】学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす

中山芳一 / 東京書籍
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
1
6
2
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • マコト

    マコト

    発達段階を考慮した非認知能力
    〇4歳までは自己肯定感を与える(成長の土台)
    〇4歳以降で、他者と協働する力・自己の内面をコントロールする力を育む
    →子供のやりたいことを出来るよう支えたり、友達と遊べるように支える
    多様な価値があることもこの時期にはわかる

    ○小学校低学年で他者と自分の境を覚え始める
    ○小学校中学年で大人との違いを認識する
    ○小学校高学年で頭は大人に
    続きを読む

    投稿日:2023.01.04

  • ゆきんこねこ

    ゆきんこねこ

    非認知能力を鍛える場として、放課後児童クラブについて書かれていて、なるほどと思った。塾や習いごとだけしている子どもが良くて、児童クラブに入れてるのが可哀想、という捉え方もまだまだ多い中、著者の話は興味深かった。続きを読む

    投稿日:2022.03.25

  • 青紫蘇鳥

    青紫蘇鳥

    ・認知能力以外の自己内省力、自己啓発力、社会力がこれからますます求められる
    ・メタ認知力も重要、日々の振り返りがその一助となる
    ・生涯学習、いつでも学ぶ姿勢を大切に柔軟に生きられる力を。偶発すら計画に続きを読む

    投稿日:2021.12.28

  • mato

    mato

    非認知能力ってなんだろう?
    簡単に言うと、数値にするのが難しい学力のことです。
    たとえば、集中力が高いだとか、我慢することができるとか、最後まで諦めない力、柔軟性…など、数学や英語で点数を取れるっていう学力とは違い、見えない学力とも言われています。

    じつは、この見えない学力が、見える学力を支えています。
    さらに言うと、「生きる力」なんてよく言われる、未来を切り拓く力も…。

    そんなこんなで、最近は、非認知能力が大切!
    この非認知能力を数値にしちゃおう!
    そんな動きが出ているのです。

    この本は、そうした非認知能力について解説しています。
    発達段階の話や、国際的な教育の動向、なぜ今非認知能力なのかを、俯瞰的に解説しています。
    そのせいか、内容が具体的じゃないので、わかりにくいかもしれません。
    先の見えない社会とか、主体的にだとか、もう言い尽くされた言葉も多いですが、一般人にとっては教育界の話ほどわかりにくいものってない気もします。
    で、結局どうやって育てたらいいの?ってはなしになるわけで。
    トレンドの一つではあるのですが、応用できることが少ないように感じました。
    「非認知能力」という言葉の概念的なことを理解できる本です。

    正直言って、非認知能力を理解する本としては、ちょっと前に読んだ『ドラゴン桜に学ぶ東大メンタル』の方が、非認知能力を認知能力で鍛える話や、非認知能力が高い人の具体例が出てきてわかりやすかったです。

    授業実践の話や、体験と経験の違い、謙虚さについてなど、「ふむふむ」と頷ける話もありました。
    たとえば、ただ体験するだけではなく、振り返り、自分の中で内省…これって次こうしたらいいかな?なんてことを考えるとそれが経験になるので、振り返り(リフレクション)が大切という部分とか、リフレクションシートの具体例とか。
    参考文献が多いのも良かったです。

    小学生の話が多かったので、大雑把に「子ども」といっても児童ぐらいの発達段階を想定しているのだと思います。
    大学生の話も出てきています。
    が、高校生相手にしていると、流石にそのまま応用できる部分が少ない。

    この次にこれの続編を読むので、そちらで方法論を学ぶのとになるのでしょう。
    続きを読む

    投稿日:2021.08.20

  • meme

    meme

    非認知能力というと、幼児期に大切なものだと思っていたが
    この著書は小学生から大人にまで身に付けられる内容も含まれている


    体験したことを自らの内面で経験に変え、その経験を振り返ることで学び、そして多様な能力(認知、思考力、非認知)を獲得、向上させる

    体験は五感を通じての自然と触れる取り組み、活動

    経験は、体験したことでの気付きや発見、感情的な動きがあること、内面化することをいう

    学びはその経験に基づいてこれから必要となるであろう教訓を導きだしたり、既に内面化された他の経験や外部から取り入れた知識情報などを関連づけて、共通点や相違点を見いだしたりすること

    自己肯定感(自分の存在を受容できる)

    非認知能力(自分と向き合う、高める、他人と繋る)

    思考系能力(非認知と認知を繋ぐ。思考力、判断力、表現力)
    認知能力(数値化できる知識や技能)
    続きを読む

    投稿日:2020.07.02

  • sugar41

    sugar41

    非認知能力に関する本を、これまでまともに読んだことがなかったので、読んでみました。

    この本はいわゆる「積読」のようになっていたのですが、昨年、たまたま、著者の中山芳一さんの話を聞く機会があり、それを機に「早く読もう!」という気になりました。
    が、それでもしばらく積読状態は続き、ようやく先日読み始め、そして読み終わりました。

    非認知能力の定義は、どうやらとっても緩やかなのですが、それこそが、非認知能力の非認知能力たる所以、といえそうです。
    逆に、もし、厳密に定義できるならば、それは、非認知能力ではなく、認知能力ですので。

    非認知能力を伸ばすチャンスは、特別なものではなく、日常生活にあふれている、というのは、とても共感できますし、とても希望が持てることだと思います。
    また、認知能力と非認知能力は、決して、相反するものではなく、それぞれがリンクしながら向上し得るもの、という点は、重要だと思います。

    自分自身については、体験を経験に、経験を学びに変えるよう、また、自分の子どもについても、体験を経験に、経験を学びに変えられるよう、いろいろ工夫していかないといけないな、と考えさせられた一冊でした。
    続きを読む

    投稿日:2020.06.04

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。